2/19 Astronoise and Vomit & Tear at 桜台POOL
1月にソウルでライブを見たばかりの(そしてカセットを入手したばかりの)ドラムレスドゥームトリオ、Vomit & Tearが来日するというので「マジか!」と思ったのもつかの間、その日はあいにくと既に別なライブを見に行く予定で……と一喜一憂してたら、あっさりと「じゃあ昼公演にします」と主催の宇波くんに言われたので見に行くことができたのだった。しかしいいのかそんなんで。
- トップバッターは「韓国初のノイズバンド」と言われるAstronoise(とはいえわりと若い)と川口貴大。Astronoiseの2人(ホン・チュルキとチョイ・ジュニョン)はターンテーブルを使った物音系ノイズと梁から吊るしたギターを揺らしたり落としたりアンプにぶつけたりする形の演奏。川口は風船ラッパなどのオブジェを使用。全体に「素材で勝負」的な渋い演奏だった。
- 続くThey Liveは大蔵雅彦(バスクラ)と宇波拓(コンピュータ)のデュオ。PCのほうあ上から光をあて、それを読み取って電子音を出す仕組みになってると思われる。ドローンアンビエント的な感じで気持ちがいい。
- Astronoiseのホン・チュルキのソロ。セッティングは最初の演奏時と変えてないと思うのだが一転して爆音。途中で何やら焦げ臭い匂いがしてきたのだが……
- 最後はVomit & Tear。基本的にはソウルで観たときとほぼ同様のドラムレス・ドゥーム・メタル。ちょっと演奏時間が短かったかなあ(なんとベーシストが当日20時くらいの飛行機で帰国することになってたようで、割りと時間がなかったのである。ていうか昼公演にしなかったらどうするつもりだったのだろう)
2017年2月中旬の日記
2/13(Mon)
某社で企画提案。割と好感触。向こうから出たお題についてもそれなりに面白いものが返せる気がする。
帰り道で久しぶりの人にバッタリ(その人はその後もバッタリしてた模様)。近日中の再会を誓い合う。
2/14(Tue)
バレンタインデーのたびに思い出すのはUP-BEAT5人時代最後のシングル「Rainy Valentine」である。5人で最後の演奏になったのがこの曲でのテレビ出演で、それが会心の出来になった。特にガシにはずっと「この曲はジョニー・サンダース風に弾いてくれ」と言ってたのだけど、最後の最後でやっとそうやって弾いてくれたというのである。この演奏というのがどれのことなのかずっと疑問だったのだけど、twitterで教えてもらえたのだった。夜ヒットだそうで、動画も上がってるので見てみたのだが(まあリーガルなアレではないと思うのでリンクとかは貼りません)、どこがジョニー・サンダース風なのかは今ひとつピンとこず。むしろ全体的に凡のハイテンションぶり(カメラの前横切りまくるw)の方が印象的な映像で、とはいえ広石とガシの絡むシーンでの演奏がなかなかに格好良くて(そして、そこは確かにジョニー・サンダース風なのかなという気もする。どちらかというとドールズ時代の)、堪能したのでありました。
HAMMER MUSIC
UP-BEAT
2/15(Wed)
銀座EDIT TOKYOにてハマザキカク&丸屋九兵衛のトークイベント。主に丸屋さんがハマザキカクさんにインタビューするという「ハマザキカクの作り方」的な内容。とにかく饒舌かつ博覧強記の二人なので脱線ぶりがものすごくてそれがまた大変に面白かった。
有楽町の東京カレー屋名店会へ。名店のカレーが手軽に食べられるのはいいのだがやはり実際にその店に行くの比べると「お手軽版」という感じになるのは否めない(秋葉原でも毎回思うことだが)
ビストロ喜楽亭の欧風ビーフカレー&デリーのバターチキン
地下道でトマソン発見!
#shotoftheday 20170215 有楽町でトマソンに遭遇
風呂読書で『コンビニ人間』。こんな話だとは思わなかった。意表をつかれた(=面白かった)。
コンビニ人間
村田 沙耶香
2/17(Fri)
TSUTAYAでDVDが4枚1,000円(新作も!)ということなので借りたのはいいのだが、一週間で4本も観られるのだろうか。
ともあれまずは前から観たかった『ブンミおじさんの森』を観る。なんか黒沢清みたい?
ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション [DVD]
2/18(Sat)
和光大学でスーフィー音楽の講義「聖者の宮廷講」。サラーム海上さんがジャジューカについて、矢萩多聞さんがA.R.ラフマーンにおけるスーフィー/カウワーリの要素について。そして最後は村山和之先生による現代カウワーリの流れ概説。いずれも大変に面白かった。
DVDで『日本で一番悪い奴ら』。昨年は日本映画でなかなかヴァイオレントな快作が連発された年だったわけだが、これもその一つ。意外と後味が悪くないというかむしろ爽快なピカレスクロマンとすら思える一本だった。
2/19(Sun)
桜台POOLでVomit & TearとAstronoise。
吉祥寺に移動してDer ZibetとRespect Up-Beat。
吉祥寺南口のタイ料理屋に入ってみる。トムヤムヌードルがなかなか癖のある味で旨かった。
懐古的未来~NOSTALGIC FUTURE
Der Zibet
LEGENDARY SONGS
up-beat tribute band
2/20(Mon)
DVDで『デストラクション・ベイビーズ』を観る。噂にたがわぬひたすら喧嘩してる映画であった。最高。
ディストラクション・ベイビーズ 特別版(2枚組)[DVD]
2/2 Celebrating David Bowie at Tokyo Dome City Hall
デヴィッド・ボウイのバックを努めた面々によるボウイのトリビュートコンサート。マイク・ガースンが終始愛想よく司会を務める。それだけで泣ける。
ほぼ一曲ごとにボーカルは交代。さすがに歌の上手い人ばかりだが、上手い人が集まるとその中でも優劣が見えてきちゃって可哀想な気もする。その中ではフィッシュボーンのアンジェロは意外な人選だったが、衣装やパフォーマンスではっちゃけて見せつつも歌はしっかりしてて、改めてすごいなあ、フィッシュボーンまた見たいなあと思った。
エイドリアン・ブリューが出るのはやはりちょっと豪華な気分になって嬉しい(が、やっぱこの人のギターの音色はぼくはあんま好きじゃないな)。アール・スリックが出てくるのも嬉しい。完全にキース・リチャーズ・クローンなルックス(ギターも黄色いテレキャスだし)でロックンロールギターを弾き倒してくれました(笑)。
日本人ゲスト勢もみなさんいい感じにスターらしく好感が持てた。こういうの各国でやってるのかな。
まあでも、ボーカルは2人くらいに絞っちゃってもよかった気もする。
残念なのはゲイル・アン・ドロシーの欠席。特にアンコールの「Under Pressure」は彼女の歌で聞きたかった……。
1/30 纐纈雅代・大友良英 at Bar Isshee
サックス奏者の纐纈雅代さんがBar Issheeで企画しているセッションシリーズに大友さんが登場。
2セットともギターとサックスでがっぷり四つに組んだ演奏。初めてのデュオということで1セット目ではやや探り探りな感じもあったが、さすがにすぐに白熱していく。大友さんはクリップみたいなのを弦に挟んだプリペアドギターやU字型の金属をピック兼スライドバー的に使ったノイズギターも当然のようにかっこいいのだが、個人的には低音弦でリフを刻んでそこにサックスが乗る形が超ロックな感じで興奮した。
2セット目ではややリラックスした感じでブルースなども演奏。大友さんのブルースギターというのもなかなか珍しい(最後はU字型の金属片を使ってノイズスライド・ギターみたいになるのだが)、纐纈さんのブルース演奏はさすがにかっこよかたな!
Band of Eden
Band of Eden
1/22 Yumi Hara & 佐藤行衛 at Bar Isshee
海外在住(ロンドン&ソウル)日本人ミュージシャンによるデュオ。となりの飲み屋で食事をしていたそうでスタート時間ぎりぎりに慌ただしく登場。
Yumi Hara and Yukie Sato
2nd set
喋りだすととにかくテンションの高いことでも共通しているこの二人だが、やはり演奏もそのノリがそのまま反映されており、ハイテンションかつ手数がやたらと多い。個人的にはギターに鍋を乗せ、その鍋に色々とおもちゃをぶち込んでガチャガチャとけたたましく鳴らすのが新鮮だった。こんなやかましいプリペアド・ギターはなかなかないと思いました。
1/24 Secret Base at 中野Heavy Sick Zero
- 新譜発売を目前に控えたSEX VIRGIN KILLERの企画。ほぼ1年ぶりのイライザ様も出演という俺得ラインナップである。DJは流血ブリザードのユダ様が担当しているのだが、これがまあ何というか脈絡とか全然なく有名な曲をガンガンかけてく感じで実にひどい(最高)。
トップバッターはSEX VIRGIN KILLER。
- ぼちぼち新曲も加わり新譜に向けて準備万端という感じである。しっかり対バンを立てるMCも好感度高い。そして新譜に伴い、SVKと流血ブリザートとVANISHINGという3バンドでツアーを行うという発表が。すげえなその組み合わせ。
二番手は名古屋のVANISHING
- まずはZODIAC MINDWARPとTOKYO YANKEESをあわせたようなルックスによるヴィジュアルショックが鮮烈である。そしてめちゃくちゃ音がでかい!暴走半島とか見た時も思ったけど、同じアンプ使ってるはずなのにあからさまに音量が違うってのはなんなのか。モーターヘッドをもうちょっと様式メタルよりにしたような音楽性もルックスとバッチリあってて最高である。また3バンドツアーでも見たい!
イライザ・ロイヤル&ザ総括リンチ
- イライザ女王様の体調不良のため、昨年はせっかくアルバムが発売になったにもかかわらずほとんど活動できなかった総括リンチ。思えばアルバム発売後これが初という実質レコ発みたいなライブで、アルバムに収録されてるライブ初披露の曲なんかも聞けて楽しかった。
メンバーのスケジュールがなかなか合わないバンドでもあるので機会は少ないと思いますがまた次のライブも楽しみであります。
VAZINISM (ヴァジニズム)
SEX VIRGIN KILLER (セックスヴァージンキラー)
Wild Horse
Vanishing
おんなの独立記念日
イライザ・ロイヤル&ザ・総括リンチ
1/14 at GBN LIVE HOUSE
前日に続いてGBN Livehouseへ。またしても到着が遅れた…
Krippled
最初のバンドはぼくが会場に入った瞬間くらいに終了。えーと、速かったような気がします…
Arryam
- ギターはThe Kitchesと同じ人が続けてステージにあがる。
- Scumraidの人がボーカル。音楽的にはScumraidみたいにノイジーではなくThe Kitchesとも似たところのあるスラッシュハードコア。超かっこいい。
Fecundation
- ギターとドラムの二人によるテクニカルデスメタル。二人とも超絶技巧なのだが、途中でスティックが折れたらまさかのストックなし(笑)で対バンのドラマーから借りていた。ギタリストが「俺はちゃんと替えの弦も、何なら替えのギターも用意してるのに、こいつは替えのスティックすら持ってない」という話(英語)をして笑いを取る。
Nahu
- 渋いグラインド。かっちりしてるんだけどメタルっぽいわけでもなくオブスキュアなわけでもなく、ハードコアパンク的なところが実に好みである。ASSUCKとか好きな人にはマストなのではないだろうか。Sete Star Septとのスプリットが出てたので購入。
Gonguri
- バムソム海賊団のソンゴン率いるドゥームバンド。昨年来日もしてドムスタでライブをやっていたのを見たことがある。
その時とはドラムが変わっていた(Nahuの人)。この日はギターで2バンド、ドラムで2バンド掛け持ちのプレイヤーがいたということになる。台湾でもそうみたいなんだけど、まだシーンが小さくて特にドラマーは掛け持ちが多いそうだ(このドラマーは一日3バンドで叩いてたこともあるとか)。
- ドゥームを基調にしつつ速いパートも適度に織り交ぜた緩急がめちゃくちゃかっこいい。音源ほしかったなー!
Disrotted (from USA)
- 昨日とは順番を変えてDisrottedが先に演奏。まあ基本的に昨日と同様なんだけど、今回はギター側から見たので細々としたところが見られて個人的には面白かった(のだが、全部忘れました…)