3/10 処女喪失流血GIG at 下北沢Shelter
- 偏愛するSEX VIRGIN KILLERがついにファーストアルバムをドロップ。アルバムについてはまた後日ゆっくり聴かせてもらうとして、まずはレコ発に駆けつけた。SEX VIRGIN KILLER、Vanishing、流血ブリザードの3バンドによる東名阪ツアー。タイトルがまず最高である。
#今日の現場 処女喪失流血ギグ。タイトルだけですでに勝ってる
- シェルターに入ると既にトップバッターの流血ブリザートが始まっていた。
- 流血というと、なんかこう色々投げてくるイメージがあったのだがそういうのはほとんどなし(最後にしっかりあったけど、なんかオマケっぽかった)。改めて聴くと、パンクっぽい今日はCOBRA、メタルが入った曲はちょっとガスタンクを思わせる感じで、日本の王道パンクが好きならグッとくる曲の良さがあるなと思いました。
- 続くは名古屋のVanishing。
- 昨年末にやはりSEXの企画で初めて観てなんてかっこいいんだ!と思ったわけですが、モーターヘッドを根っこに持ちつつもうちょっとメタルっぽいメロディアスな要素が(主にリードギターに)入ってくるという感じで、ある種のツボをつきまくるスタイルである。是非また観たい!トリでもないのにアンコールもあり、「Ace of Spades」を堂々とキメてくれました。
- ということで最後はもちろんSVK。
今日のセックスはちょっと泣きそうなくらいよかったぞ #sexvirginkiller
- レコ発ながらあまりそこをアピールしすぎることもなく、むしろMCやや少なめで畳み掛ける感じで最強にかっこよかった。ちょっと泣きそうなくらい。アンコールでは(アルバムでもコーラスに参加したという)流血のミリー姐さんも参加してこれがまた熱かった。そこそこキャリアのあり、EPも複数枚リリースしているバンドのファーストアルバムということで既発表曲が多くなるのは仕方ないけど、今の体制(現メンバー&プロデュースにBorisのアツオさん)での新録であれば必ずやパワーアップしているに違いないので新譜も早く聴こうと思いました。
VAZINISM (ヴァジニズム)
SEX VIRGIN KILLER (セックスヴァージンキラー)
2017年2月のまとめ
読んだ本
高山 宏『目の中の劇場―アリス狩り』
高山 宏『メデューサの知 (アリス狩り3)』
高山 宏『綺想の饗宴―アリス狩り』
小山内 伸『ミュージカル史』
中野 裕哲『失敗しない! フリーで個人で力強く独立できる本』
杉田 俊介『長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで』
杉田 俊介『宮崎駿論―神々と子どもたちの物語』
矢野 利裕『ジャニーズと日本』
伊藤 洋志『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』
村田沙耶香『コンビニ人間』
深沢 七郎『風流夢譚』
「Tシャツ印刷で遊ぶZINE」
「HOWE VOL.22」
「BRKZine #2 Tokyo Zinester Gathering 2016 Day1」
「CRY IN PUBLIC ZINE 003 あたらしいくらし」
「トルコ滞在記 2 イスタンブル編」
「オバケダイガク2016年6月」
「Perzine Blues Syndrome vol.3」
「SATURDAY SUNDAY VOL.2」
「SOME TRACES OF HER #1.5」
「K.L.F. 創刊号」
「K.L.F. 第2号」」
「EL ZINE vol.23」
「書評王の島 vol.1」
「書評王の島 vol.2」
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主なレコード
HILLBILLY BOPS / EARLY DAYS ’83~’85
紅麗威甦 / ヨ・ロ・シ・ク 四
v.a. / Street of Bollywood
マジカル・パワー・マコ / マジカル・パワー
ザップ・ママ / サブシルマ
Youssou N'Dour / Eyes Open
聖飢魔II / MOVE
聖飢魔II / 有害
聖飢魔II / LIVING LEGEND
聖飢魔II / 1999 Black list「本家極悪集大成盤」
聖飢魔II / 1999 BLOOD LIST「元祖極悪集大成盤」
スティーブ・スワロウ&カーラ・ブレイ / ゴー・トゥゲザー
ティト・プエンテ&エディー・パルミエリ / マスターピース
エリック・クラプトン / 461オーシャン・ブールヴァード
Parliament / Greatest Hits; the Bomb
奇形児 / 頭を丸めて今スグ出家しろ!念仏唱えて自らを葬れ!
フランキー・ナックルズ / The Godfather of House Music
聖飢魔II / PONK!!
Brian Eno / The Drop
グレイトフル・デッド / ワーキングマンズ・デッド
ライブ
2/2 Celebrating Bowie
2/19 Astronoise, Vomit & Tear
2/19 Der Zibet, respect up-beat
2/25 小川直人の人生劇場 2017 winter
映画(自宅)
ブンミおじさんの森
日本で一番悪い奴ら
ディストラクション・ベイビーズ
【31枚目】김태춘 Kim Taechun / 산타는 너의 유리창을 두드리지 않을 거야 Santa don't knock at your window
ジャケを見てこれはきっとジャンクとかノイズとかスカムとかそういうのに違いないと思って買ったところが、聴いてみたらクリスマスソングの引用なんかも織り込みつつスチールギターをフィーチャーしたカントリー&ブルース風の洒脱な音楽。
そもそもキム・テチュンは来日したこともある(どうも何度か来ているらしい)カントリー・ブルース・シンガーなのであって、勘違いした僕の方が悪い。それに想像してたものと違うからといって、これが良くないというわけでは全然なくて、むしろ嬉しい発見だった。
しかしなんでこんなジャケなんだろう。まあ過去のアルバムをみると「家畜病院ブルース」だとか「悪魔の種子」だのおどろおどろしいタイトルが付けられているので、歌詞が分かれば納得するのかもしれない。ちなみに釜山出身で、結構南部訛りの韓国語で歌っているそうだ。
【30枚目】Kim Yoonkee / She's Ready Now
せっかくなのでソウルで買ったCDも、自分のメモを兼ねてちょっとずつ紹介していこうかと。
Kim Yoonkee / She's Ready Now
Kim Yoon Kee - She's Ready Now
キム・ユンギ (YOONKEE)
キム・ユンギというと2008年リリースの『Asian Zombie』というダブ・アルバムが、たしか「中原昌也絶賛」という触れ込みで話題になった記憶がある。フォーマットとしては一応ルーツレゲエマナーに則ったダブなんだけど、妙にヨレたところのあるロウファイ・ダブという趣だったかと。
で、本作は2015年作。ジャケットの表記によればプログラミングをはじめ、すべての楽器を自分でやっているようだ。内容的にはダブ/レゲエ感はほとんどなく(ダブの要素は、なくはないかも)。チープな打ち込みのリズムにブツブツとつぶやくようなボーカル、大雑把な感じのスクラッチ、過剰にグニョングニョンなシンセ、簡潔なギターカッティングなどが乗る。強いて言うならヒップホップなのかな?という実に堂々たるロウファイ作品である。最初期のベックの、中でも一番ロウファイな作品とかに強いて言うなら近い。
絵でたとえるとデッサン段階みたいな短い曲が連発され、最後はめちゃくちゃ中途半端なところでバッサリ終わるところも最高である。さっき調べたら今年新作を出してるようなのでそっちも聞かなきゃだ。
Asian Zombie by Yoonkee Kim (2008-01-01)
Yoonkee Kim
YOONKEE KIM (キム・ユンギ) / 『NEW CHOCOLATE』ニュー・チョコレート
YOONKEE KIM (キム・ユンギ) 김윤기
2017年2月下旬の日記
2/21(Tue)
- 鈴木清順死去。そんなに作品数は見ていないのだが、(ご多分に漏れず)『殺しの烙印』と『ツィゴイネルワイゼン』には大変感銘を受けたものだ。
- バンドブームが終わって90年台前半には多くのバンドが迷走していた印象がある。たとえばZiggyの『Yellow Pop』~『Zoo & Ruby』なんかがその典型で、それ以外にも「とりあえずシングル曲はポップスとかバラードで」みたいなのが多かった気がするの。で、聖飢魔IIの『PONK!』を聞いてみたところ、まさにその典型という感じであった。94年か。
2/22(Wed)
先日おこなった取材の原稿構成
2/23(Thu)
iPhoneへの曲の同期が全然うまくいかない。とりあえず一度全曲削除してみる。
2/24(Fri)
2/25(Sat)
- U-Haで小川直人さんの企画。カレーが売り切れてたのが残念……
2/26(Sun)
- 法事。甥っ子がひたすら可愛い。
2/27(Mon)
- アウトブレイクのマンスリー原稿また忘れてた。慌てて書く。
- 夕食で豚汁が出たので、妻に習った「豚汁煮麺」にしようと思ったのだが、素麺のストックがない。蕎麦で代用してみたが、やっぱ素麺のほうが旨いな……(写真だとあまりにもマズそうだけど、実際はそこそこ旨かったです)。
2/28(Tue)
- 読みかけのまましばらく放置していた『ジョン・ライドン新自伝』の続きを読み始める。とにかく饒舌で読んでも読んでも終わらないのである。
3/5 日曜日は二度来る! at 四谷アウトブレイク
今年一発目の早朝GIG。出番が遅いのでちょっとゆっくり行きました。出番が9時台とかだとこんなに楽なのか……
YDOでんじゃらす弾き語り
- で、次の出番である「YDOでんじゃらす弾き語り」ことヤスエさんはDaimon演奏終了時点でまだ来ていない(笑)。「ツイートは4時間前で途絶えている」ということだが果たして……と思いきや、定刻3分まえに会場入りしてまさかのオンタイムスタート。弾き語りはこれが強いね。いつもながらの優しくも酩酊感のある歌声は朝っぽいのか夜っぽいのかもはやよくわからない。
ノイズのわ
此れ、ヤバすぎやろが
— YDO(YこポジDEポコ◯◯骨折!?ち) (@YDO2438) 2017年3月5日
感情をレイプされとる#ノイズのわ#早朝ギク pic.twitter.com/WDeiL4N1Hd
プロのノイジシャンのセッション!とてもワクワクしました!
— 自家発電 (@JIKAHATSUDEN428) 2017年3月5日
原田さんの声もめちゃめちゃ聴こえたしそれぞれの音が全部ちゃんと聴こえた!素敵なセッション!現場でしか味わえない音圧!次あったら輪の真ん中で聴きたい!#ノイズのわ #早朝ギグ pic.twitter.com/JAQUKOkPsi
- 次はぼくも参加の「ノイズのわ」。フロアに5名のプレイヤーがセッティングして一人10分ずつソロ演奏して順番に回していく。ステージにはドラマーがいて、タイムキーパーとして時間が来るとドラムを叩くので、そこでクロスフェード的に交代。最後は全員でドン!という形。話を聞いたときには、正直それって面白くなるのかな?と半信半疑だったのだが、やってみたら大変に面白かった。5者5用スタイルが違うのが順番につながっていくのも面白いし、最後の一斉音出しもけっこうなカタルシスあり。
- 個人的にはギターアンプのセッティングミスで最初の方は音量小さめになっちゃった(そして途中で気づいて修正したら突然音がでかくなっちゃった)というのが反省点なのですが、まあまあいい感じでできたんじゃないかと思います(ルーパーを使おうと思って忘れてきたのも反省点というか心残りではある)。
- ただ、これってぼくはアンプを使ってるけど、ラインでやってる人たちは結局PAスピーカーから音出してるわけで、必ずしもノイズでフロアを取り囲むということにはなってないんですよね。もちろん機材的にそれは無理っていうのはあるんだけど。そこがなんとかなって、本当に360度からのソニック・アタックということになるともっと面白いのになーとは思いました。
八尾ポップ
- そして早朝GIGのトリといえばこれまた恒例の八尾ポップさんによるコント。全身タイツの重ね着で熱演。ちなみに写真はドラえもんをやってるところです笑。
とまあ、いつものあり、新しい試みありと、今年一発目の早朝GIGは大変に楽しかったのでした。次はたぶん5月くらいだそうですよ!
2/25 小川直人の人生劇場 2017 winter at 高円寺U-ha
小川直人さん主催のニューウェーヴ企画。エクストリームミュージック系と並んでいま日本で一番面白いのはこの辺だと思っているので個人的にはマストである。