NOIZ NOIZ NOIZ

1999年スタートの特殊音楽個人サイト http://www.noiznoiznoiz.com/ からこちらに移動してきました

3/10 処女喪失流血GIG at 下北沢Shelter

  • 偏愛するSEX VIRGIN KILLERがついにファーストアルバムをドロップ。アルバムについてはまた後日ゆっくり聴かせてもらうとして、まずはレコ発に駆けつけた。SEX VIRGIN KILLER、Vanishing、流血ブリザードの3バンドによる東名阪ツアー。タイトルがまず最高である。

https://www.instagram.com/p/BRdIJFSlDhV/
#今日の現場  処女喪失流血ギグ。タイトルだけですでに勝ってる

  • シェルターに入ると既にトップバッターの流血ブリザートが始まっていた。

https://www.instagram.com/p/BRdIS8ilFiJ/
流血ブリザード なにげに曲はコブラみたいですよね

  • 流血というと、なんかこう色々投げてくるイメージがあったのだがそういうのはほとんどなし(最後にしっかりあったけど、なんかオマケっぽかった)。改めて聴くと、パンクっぽい今日はCOBRA、メタルが入った曲はちょっとガスタンクを思わせる感じで、日本の王道パンクが好きならグッとくる曲の良さがあるなと思いました。
  • 続くは名古屋のVanishing。

https://www.instagram.com/p/BRdRnu9FqIp/
Vanishing 最高

  • 昨年末にやはりSEXの企画で初めて観てなんてかっこいいんだ!と思ったわけですが、モーターヘッドを根っこに持ちつつもうちょっとメタルっぽいメロディアスな要素が(主にリードギターに)入ってくるという感じで、ある種のツボをつきまくるスタイルである。是非また観たい!トリでもないのにアンコールもあり、「Ace of Spades」を堂々とキメてくれました。
  • ということで最後はもちろんSVK

https://www.instagram.com/p/BRdY5c3lEpz/
今日のセックスはちょっと泣きそうなくらいよかったぞ #sexvirginkiller

  • レコ発ながらあまりそこをアピールしすぎることもなく、むしろMCやや少なめで畳み掛ける感じで最強にかっこよかった。ちょっと泣きそうなくらい。アンコールでは(アルバムでもコーラスに参加したという)流血のミリー姐さんも参加してこれがまた熱かった。そこそこキャリアのあり、EPも複数枚リリースしているバンドのファーストアルバムということで既発表曲が多くなるのは仕方ないけど、今の体制(現メンバー&プロデュースにBorisのアツオさん)での新録であれば必ずやパワーアップしているに違いないので新譜も早く聴こうと思いました。

VAZINISM (ヴァジニズム)
SEX VIRGIN KILLER (セックスヴァージンキラー)
B01MR84AMJ

2017年2月のまとめ

ジン強化月間にして高山宏強化月間にして聖飢魔II強化月間。

読んだ本

高山 宏『目の中の劇場―アリス狩り』
高山 宏『メデューサの知 (アリス狩り3)』
高山 宏『綺想の饗宴―アリス狩り』
小山内 伸『ミュージカル史』
中野 裕哲『失敗しない! フリーで個人で力強く独立できる本』
杉田 俊介『長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで』
杉田 俊介『宮崎駿論―神々と子どもたちの物語』
矢野 利裕『ジャニーズと日本』
伊藤 洋志『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』
村田沙耶香コンビニ人間
深沢 七郎『風流夢譚』
Tシャツ印刷で遊ぶZINE
HOWE VOL.22
BRKZine #2 Tokyo Zinester Gathering 2016 Day1
CRY IN PUBLIC ZINE 003 あたらしいくらし
「トルコ滞在記 2 イスタンブル編」
オバケダイガク2016年6月
Perzine Blues Syndrome vol.3
SATURDAY SUNDAY VOL.2
SOME TRACES OF HER #1.5
K.L.F. 創刊号
K.L.F. 第2号」」
「EL ZINE vol.23」
「書評王の島 vol.1」
書評王の島 vol.2
noiznoiznoiz.stores.jp

目の中の劇場―アリス狩りメデューサの知綺想の饗宴ミュージカル史失敗しない!  フリーで個人で力強く独立できる本 (アスカビジネス)長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで宮崎駿論 神々と子どもたちの物語 (NHKブックス)ジャニーズと日本 (講談社現代新書)ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方コンビニ人間風流夢譚トルコ滞在記2 イスタンブル編

主なレコード

HILLBILLY BOPS / EARLY DAYS ’83~’85
紅麗威甦 / ヨ・ロ・シ・ク 四
v.a. / Street of Bollywood
マジカル・パワー・マコ / マジカル・パワー
ザップ・ママ / サブシルマ
Youssou N'Dour / Eyes Open
聖飢魔II / MOVE
聖飢魔II / 有害
聖飢魔II / LIVING LEGEND
聖飢魔II / 1999 Black list「本家極悪集大成盤」
聖飢魔II / 1999 BLOOD LIST「元祖極悪集大成盤」
スティーブ・スワロウ&カーラ・ブレイ / ゴー・トゥゲザー
ティト・プエンテ&エディー・パルミエリ / マスターピース
エリック・クラプトン / 461オーシャン・ブールヴァード
Parliament / Greatest Hits; the Bomb
奇形児 / 頭を丸めて今スグ出家しろ!念仏唱えて自らを葬れ!
フランキー・ナックルズ / The Godfather of House Music
聖飢魔II / PONK!!
Brian Eno / The Drop
グレイトフル・デッド / ワーキングマンズ・デッド

EARLY DAYS ’83〜’85ヨ・ロ・シ・ク 四Street of Bollywoodマジカル・パワーサブシルマEyes OpenMOVE有害PONK!!LIVING LEGEND1999 Black list「本家極悪集大成盤」1999 BLOOD LIST「元祖極悪集大成盤」マスターピース461オーシャン・ブールヴァードGreatest Hits; the Bomb頭を丸めて今スグ出家しろ!念仏唱えて自らを葬れ!The Godfather of House MusicThe Drop [帯解説 / ハードカバーケース / 16Pブックレット / 国内仕様輸入盤 / 2CD] (BRAS024)ワーキングマンズ・デッド

映画(自宅)

ブンミおじさんの森
日本で一番悪い奴ら
ディストラクション・ベイビーズ



その他トークイベントなど

2/15 ハマザキカク&丸屋九兵衛「ニッチ編集者の頂点へ! ハマザキカクを囲む会 hosted by 丸屋九兵衛」at Edit Tokyo
2/18 聖者の宮廷講 at 和光大学
2/24 杉田俊介・宇野維正・矢野俊裕 at 本屋B&B

【31枚目】김태춘 Kim Taechun / 산타는 너의 유리창을 두드리지 않을 거야 Santa don't knock at your window

ジャケを見てこれはきっとジャンクとかノイズとかスカムとかそういうのに違いないと思って買ったところが、聴いてみたらクリスマスソングの引用なんかも織り込みつつスチールギターをフィーチャーしたカントリー&ブルース風の洒脱な音楽。
そもそもキム・テチュンは来日したこともある(どうも何度か来ているらしい)カントリー・ブルース・シンガーなのであって、勘違いした僕の方が悪い。それに想像してたものと違うからといって、これが良くないというわけでは全然なくて、むしろ嬉しい発見だった。
しかしなんでこんなジャケなんだろう。まあ過去のアルバムをみると「家畜病院ブルース」だとか「悪魔の種子」だのおどろおどろしいタイトルが付けられているので、歌詞が分かれば納得するのかもしれない。ちなみに釜山出身で、結構南部訛りの韓国語で歌っているそうだ。

【30枚目】Kim Yoonkee / She's Ready Now

せっかくなのでソウルで買ったCDも、自分のメモを兼ねてちょっとずつ紹介していこうかと。

Kim Yoonkee / She's Ready Now
Kim Yoon Kee - She's Ready Now
キム・ユンギ (YOONKEE)
B00W6VZ3GW

キム・ユンギというと2008年リリースの『Asian Zombie』というダブ・アルバムが、たしか「中原昌也絶賛」という触れ込みで話題になった記憶がある。フォーマットとしては一応ルーツレゲエマナーに則ったダブなんだけど、妙にヨレたところのあるロウファイ・ダブという趣だったかと。
で、本作は2015年作。ジャケットの表記によればプログラミングをはじめ、すべての楽器を自分でやっているようだ。内容的にはダブ/レゲエ感はほとんどなく(ダブの要素は、なくはないかも)。チープな打ち込みのリズムにブツブツとつぶやくようなボーカル、大雑把な感じのスクラッチ、過剰にグニョングニョンなシンセ、簡潔なギターカッティングなどが乗る。強いて言うならヒップホップなのかな?という実に堂々たるロウファイ作品である。最初期のベックの、中でも一番ロウファイな作品とかに強いて言うなら近い。
絵でたとえるとデッサン段階みたいな短い曲が連発され、最後はめちゃくちゃ中途半端なところでバッサリ終わるところも最高である。さっき調べたら今年新作を出してるようなのでそっちも聞かなきゃだ。

Asian Zombie by Yoonkee Kim (2008-01-01)
Yoonkee Kim
B01G47Q420
YOONKEE KIM (キム・ユンギ) / 『NEW CHOCOLATE』ニュー・チョコレート
YOONKEE KIM (キム・ユンギ) 김윤기
B06XFWPDSV

2017年2月下旬の日記

2/21(Tue)

  • 鈴木清順死去。そんなに作品数は見ていないのだが、(ご多分に漏れず)『殺しの烙印』と『ツィゴイネルワイゼン』には大変感銘を受けたものだ。
  • バンドブームが終わって90年台前半には多くのバンドが迷走していた印象がある。たとえばZiggyの『Yellow Pop』~『Zoo & Ruby』なんかがその典型で、それ以外にも「とりあえずシングル曲はポップスとかバラードで」みたいなのが多かった気がするの。で、聖飢魔IIの『PONK!』を聞いてみたところ、まさにその典型という感じであった。94年か。

2/22(Wed)

先日おこなった取材の原稿構成

2/23(Thu)

iPhoneへの曲の同期が全然うまくいかない。とりあえず一度全曲削除してみる。

2/24(Fri)

  • 下北の道を歩いていたら客引きのお兄ちゃんが、同じく客引きのインド人?に「それ死語だよ死語。ワードがダーイ」と言ってて妙にツボ。
  • B&B杉田俊介宇多田ヒカル論』発売記念イベント。出演は杉田さんのほか、宇野維正・矢野利裕。音楽批評の方法論をめぐるあれこれという感じになったのだが、矢野くんの「歌詞に興味がない」という発言には、「そうか、それで(音楽の趣味はあんまり合わないのに)彼の書くことが腑に落ちることが多いのか!」と膝を打ちました。
  • 削除して曲を入れ直すことにしたら3000曲に及んだ。一晩じゃ終わらないな……

2/25(Sat)

  • U-Haで小川直人さんの企画。カレーが売り切れてたのが残念……

2/26(Sun)

  • 法事。甥っ子がひたすら可愛い。

2/27(Mon)

  • 夕食で豚汁が出たので、妻に習った「豚汁煮麺」にしようと思ったのだが、素麺のストックがない。蕎麦で代用してみたが、やっぱ素麺のほうが旨いな……(写真だとあまりにもマズそうだけど、実際はそこそこ旨かったです)。

2/28(Tue)

  • 読みかけのまましばらく放置していた『ジョン・ライドン新自伝』の続きを読み始める。とにかく饒舌で読んでも読んでも終わらないのである。

3/5 日曜日は二度来る! at 四谷アウトブレイク

今年一発目の早朝GIG。出番が遅いのでちょっとゆっくり行きました。出番が9時台とかだとこんなに楽なのか……

Daimon

https://www.instagram.com/p/BRO-VioFE8R/
#早朝ギグ 始まってます!DAIMON! 例によって次のやすえさんがまだ着てません笑。そして転換BGMはフリッパーズギター

  • 着いた時に演奏していたのはDaimon。普段は「Daimon Orchestra」として大人数でやっていて、佐藤店長が「足利のフランク・ザッパ」と呼んでいる人たちだが、本日は小編成で、ギター、ベース、ドラム、トロンボーン。ザッパ感はほとんどなく、むしろ変則ニューウェーヴファンクという感じ。これはこれで大変にかっこよかった。

YDOでんじゃらす弾き語り


  • で、次の出番である「YDOでんじゃらす弾き語り」ことヤスエさんはDaimon演奏終了時点でまだ来ていない(笑)。「ツイートは4時間前で途絶えている」ということだが果たして……と思いきや、定刻3分まえに会場入りしてまさかのオンタイムスタート。弾き語りはこれが強いね。いつもながらの優しくも酩酊感のある歌声は朝っぽいのか夜っぽいのかもはやよくわからない。

ノイズのわ


  • 次はぼくも参加の「ノイズのわ」。フロアに5名のプレイヤーがセッティングして一人10分ずつソロ演奏して順番に回していく。ステージにはドラマーがいて、タイムキーパーとして時間が来るとドラムを叩くので、そこでクロスフェード的に交代。最後は全員でドン!という形。話を聞いたときには、正直それって面白くなるのかな?と半信半疑だったのだが、やってみたら大変に面白かった。5者5用スタイルが違うのが順番につながっていくのも面白いし、最後の一斉音出しもけっこうなカタルシスあり。
  • 個人的にはギターアンプのセッティングミスで最初の方は音量小さめになっちゃった(そして途中で気づいて修正したら突然音がでかくなっちゃった)というのが反省点なのですが、まあまあいい感じでできたんじゃないかと思います(ルーパーを使おうと思って忘れてきたのも反省点というか心残りではある)。
  • ただ、これってぼくはアンプを使ってるけど、ラインでやってる人たちは結局PAスピーカーから音出してるわけで、必ずしもノイズでフロアを取り囲むということにはなってないんですよね。もちろん機材的にそれは無理っていうのはあるんだけど。そこがなんとかなって、本当に360度からのソニック・アタックということになるともっと面白いのになーとは思いました。

八尾ポップ


  • そして早朝GIGのトリといえばこれまた恒例の八尾ポップさんによるコント。全身タイツの重ね着で熱演。ちなみに写真はドラえもんをやってるところです笑。

とまあ、いつものあり、新しい試みありと、今年一発目の早朝GIGは大変に楽しかったのでした。次はたぶん5月くらいだそうですよ!

2/25 小川直人の人生劇場 2017 winter at 高円寺U-ha

小川直人さん主催のニューウェーヴ企画。エクストリームミュージック系と並んでいま日本で一番面白いのはこの辺だと思っているので個人的にはマストである。

Compact Club

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  • サックスが入っているせいもあり、かなりコントーションズっぽくて実に格好良かった。

小川直人

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  • いつもより音色に丸みがあってポップになった気がする。と思ったら、新セッティングだったそうである。

バロムワン

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  • あとダンサーのおねえさんが超かっこよかった

Francis(小里誠) featuring 田島ハルコ

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  • 打ち込み+ベースの男性シンガーに田島ハルコさんがゲスト参加。どことなくスパンクハッピーみたいだったな。

YXIMALOO

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  • ジャド・フェアとのコラボ「JAD AND NAO」やフランスのCOSTESとの交流でも知られるロウファイテクノポップレジェンド。ヒョロヒョロの老人がiPhoneからトラックを流しつつ踊りながら、聞こえるか聞こえないかくらいの声で「プシュー」とかつぶやいている、という奇っ怪なパフォーマンスなのだが、このトラックがシンプルかつぶっといベースミュージックで、エレクトロの初期衝動みたいなものをガツンとぶつけられたような感じがした。すげえやこりゃ。

はるこにうむ
田島ハルコ
B01N4OZBVL