NOIZ NOIZ NOIZ

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8/16 Taboo Label presents "Holiday" vol.3 World Famous -1 at 代官山UNIT

菊地成孔の主催するソニー内レーベル「Taboo」のショウケースギグ第3回。
まずは産休を終えて活動を再開するRinbjo a.k.a菊地凛子。まさか菊地凛子をこんな近くで見る機会があるとは。そして直で見ると大変お綺麗ですね(という言い方も逆に失礼か……)。菊地さんプロデュースでリリースされたアルバムはラップのイメージが強いのだけど、今回はジャズ・ギターとピアノによるウィスパー・ヴォイスなポップス。MCで「チェリーレッドみたいだったでしょ。エコー&バニーメンとか」と言われていたが、エバガの間違いでは? アコースティック・スパンクハッピーという感じでとてもよかった。

続くはレーベル外からのゲストとして渋谷慶一郎。ソロピアノ一本、エレクトロニクスとかは無しでじっくり聞かせる。一曲菊地さんがサックスで参加して「Englishman In New York」を演奏、これがまあ実にいい。菊地さんこういうのほんと上手いな。そしてインスタにはぼくもしっかり写り込んでいたのでした。

最後はぺぺ・トルメント・アスカラールがついに登場。このバンドはだいたい着席のホールでワンマンしかやらないようなイメージがあったのだけど、今回は対バン&スタンディングのクラブ対応ということで、「嵐が丘」などアゲアゲ系の曲を固めてぶつけてきた形。音響もクラブ対応という感じでゴツゴツくる感じで実にかっこいい!

次回はいよいよ大西順子トリオ登場ということで、また行かなきゃであります。

戒厳令
Rinbjo
B00OHZVZWG

戦前と戦後
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラー
B00HILJKNM

【告知】9/17(日)日曜日は二度来る!「わ」スタイル!!【早朝GIG】

9月の早朝GIGは9/17(日)開催、今回は前にも一度やった特別編「ノイズの『わ』」でお送りします!

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9/17(日)
OPEN06:00/START07:00
CHARGE ¥1500(D込)
ACT
T.美川(非常階段・INCAPACITANTS・mn・MikaTen)
原田仁(Hearts&Minds)
junne(Galaxy Express 666)
mika-R(emulsion)
(((5))
八尾ポップ

店長によるトーク配信のあと、8時半から「わ」形式に。
プレイヤーがフロアを囲む形でセッティングし、15分ずつ演奏。最後は合体!という形式です。
前にやったときも楽しかったのですが、今回は2名が入れ替わってるのでまた違った感じになるんじゃないかと。
個人的には最近ドローンっぽい演奏が多いので、もうちょっとソリッド系でできないかなと思っています(大勢でも埋もれないうように)
もちろん最後はコントで〆!

8/13 Psychedelic Holy Summit Tour(僕とジョルジュ、秘部痺れ、The Silence) at 秋葉原Club Goodman

ACID MOTHERチルドレンの最高峰であり個人的には盟友だと思っている神戸の秘部痺れが帝都来襲。都内はまだ2回目なので周囲での認知もまだあまり高くないのだが、これからぐんぐん話題になっていくに違いないバンドなので今のうちにチェックしといたほうがいいですよ。ちなみに1回目はぼくの企画だったのだ(自慢)。
今回は秋葉原グッドマン公演はGhostですでに世界的な評価を得ている馬頭將噐率いるThe Silenceとの全国ツアーの最終日、各所で熱い演奏を繰り広げていたのはインスタとかでも伝わってきていた。ツアー用に2種類用意されたCD-R「Official Live Bootleg」も、vol.1は開演前に早々に売り切れていた(ツアー中にほとんど売れちゃった模様)ので、そのへんからも盛り上がりがわかろうというもの。
https://www.instagram.com/p/BXutPgylMYE/
今日の現場。すげえ並んでる!

で、東京公演では最初に地下アイドルの姫乃たま率いるユニット「僕とジョルジュ」が出演。どちらかというと、LoFiピチカート・ファイヴみたいなイメージだったので謎の組み合わせ?と思っていたのだが、ライブでは前編にシューゲイザー的なギターが大フィーチャーされていたので腑に落ちた。最後はThe Silenceのバリトンサックス奏者吉田隆一が参加して『ゴジラ対ヘドラ』の名曲「かえせ!太陽を」も披露。
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で、2番手で登場したのが我らが秘部痺れ。まずはルックスが完璧。ギターのChangChangの履いてた華やかな刺繍入りベルボトムどこで買っ
たのか滅茶苦茶知りたい。
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それはさておき一曲目からその演奏に圧倒される。基本的にはCream的なパワー・トリオなのだが、その白熱したインタープレイは圧巻の一言。前回観たとき(あのときは4人だったが)より格段にスケールアップしている。レコードを作ってツアーして、ってやるとバンドっていうのはグンと力がつくんだなあと、今更ながら感心した。
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ストレートなハードロックだけでなく、ChangChangによる十手を使ったグリッサンド・ギターや小型の宇宙音シンセ、ベースの821(ハニーと読む)によるテルミンやラッパ(なんだかわからないけど、ジャジューカで使ってるような民族楽器だと思う)などをフィーチャーしてサイケデリック方面にサウンドのバラエティを拡げる場面もある。
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とにかくもうかっこいいったらない。9/22にはまた東京でやるようなので必見だと思います!
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秘部痺れが手練ながらも若さに溢れた迫力ある演奏をしたのに対し、トリのThe Silenceはベテランらしい貫禄の演奏。ギター、ベース、ドラム、キーボード(主にオルガンとエレピ)、バリトン・サックス&フルートという5人編成ながら、ちょっとしたビッグバンドみたいに聞かせる構成力がある。ぼくは1stアルバム発売時にも観ているのだけど、バンドのまとまりといい、サウンドのバラエティといい、今回のほうが明らかによかった。
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馬頭の歌とギターはもちろん間違いないし、オルガンとフルートによるプログレ感もいい。
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岡野太のドラムは言うまでもない。そして最近参加した山崎怠雅のベースがまたガリガリした音色といいフレーズといい、もう完璧に好み。ていうかこのリズム隊、ルックス的にも完璧でしょ、どうですかみなさん。
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Freak Out Orgasm! [Analog]
Hibushibire
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A Bunch Of The Silence
The Silence
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僕とジョルジュ2
僕とジョルジュ
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8/13 Bauhaus vol.17 下北沢Three

Dead Pan Speakersが主催するチャージフリー企画。出演バンドのコンピレーションCD-Rを当日限定発売したり、メンバー自らフード出店したりといった形で資金を賄っているというスタイルも、大変そうだとは思いつつ面白いなと思う。3バンドとも好きだし心意気にも賛同するのでCD-Rは当然ゲットした。

最初はちょっと久々に観るHOMMヨ。歌がどんどんよくなってる気がする。あとリズム隊もいい。特にベースは佇まい込みで最高。そろそろ新譜ほしいかも。
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続くele-phantもちょっと久々に観た。以前よりもドゥーム色が後退したかも。いい意味で王道ロック的になったというか、これまたやはり歌の力強さが光る。
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で、ズシッと重い空気感のあと、最後のThe Dead Pan Speakersはもうひたすらに楽しい!! テクノの気持ちいい部分(というか、少なくともぼくの好きな部分)とロック的なかっこよさのバランスが絶妙で、キリヒトと並んでもっとも踊れるロックバンドなんじゃないでしょうか。
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LOADED
HOMMヨ オム
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TOBIRA
ele-phant
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ELECTRIC SUNSHINE
DEAD PAN SPEAKERS
B002NUUCTY

【42枚目】Plastic Section / Plastic Section

タイで買ったCDのひとつ。同じバンドのミニアルバムは帰国後わりとすぐに聴いたのだが(そして結構気に入ってわりと聴いていたのだが)、なぜかこっちはだいぶ寝かせてしまった。

Plastic Sectionはオーストラリア人のギター・ヴォーカルをフロントに据えたロックンロール・バンドである。ガレージというか、ブリティッシュR&Bというか、ステアーズあたりに近い感じ。
このアルバムは15曲入り(35分!)でミニアルバムに比べるともうちょっとバラエティに富んでおり、クランプスっぽいミディアムテンポの曲なんかもあって、これがまたかっこよかった。曲によってヴォーカルが歪んでるかと思えばリバーブゼロみたいなナマっぽいのもあり、いずれも生々しい迫力がある。
残念ながらギター・ヴォーカルが帰国のため活動を休止したようなのだが、機会があれば生で観てみたかった。

8/5 RisaRipa、大野雅彦、内田静男+junne at Bar Isshee

前から内田静男さんといつかデュオをやりましょうと言ってたのだが、これはやはり自分が動かないと実現しないぞということで、いっしーさんに相談したところ、かなり熱いブッキングをしてくれたのだった。
まずはGE666のバンド仲間であり、sleeping beatyやギ酸等でも以前より、活躍、最近はソロ活動も活発なRisaRipaソロ。シンセ、コンタクトマイクをつけたシンバルと鎖をつけた鉄パイプ、そしてヴォイス。音数は少ないながらもぶっとい低音&ガツンと鳴らされるシンバル。パフォーマンスも不穏で、独特の世界がある。
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続いてはSolmaniaの大野雅彦さんソロ。Solmaniaと違ってラップスチールギターエフェクターもそんなに多くないコンパクトなセットだが、そのぶんソリッドでビシビシ来る感じで超かっこいい。
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で、トリを勤めさせていただきました内田静男+junne。事前に何も決めずに臨んだこともありかなり手探り感はあったけども、最終的にはドローンぽく気持ちよくできた気がする。

7/29,30 台湾フェスタ at 代々木公園

7月の最終土日に台湾フェスタというのが代々木公園で開催、いくつか見たいと思っていた人たちが出るというので2日続けて行ってきました。同じ公園内でタイフードおよび南米系の小さいフェスもやっててなかなかのカオス。

7/29

7/29は雨がひどく、正直けっこう過酷な環境だった。暗くなってから行ったのだけど、やはり人も少なく、とはいえおかげで食べ物が半額になったりしてたので、それはそれでありがたい。
29日に見たのは1バンドだけ。Skip Skip Ben BenのBen Ben率いるシティ・ポップ・バンド、雀斑freckles。シティ・ポップというと個人的にはちょっとフュージョン色のあるポップス(角松敏生みたいなの)を思い出すのだが、彼らの場合はそこまでバブルっぽくはなく、ちょっとジャジーなコードも使ったフォーキーなSSWという感じだろうか。90年代末くらいにざっくり「うたもの」と言われてたようなやつに近いのかな。すばらしかったと思います。グッドミュージック!
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7/30

30日には天候も回復して客足もそれなりに。ぼくが到着したときに演奏していたのは少数民族出身のフォークシンガー、balai(巴賴)。濃い顔や衣装からして激しい感じを想像してたのだが、非常に物腰柔らかで優しい歌声。
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この日の個人的なメインアクトはJoanna Wang(王若琳)。数年前にメジャーデビューもしている女性ジャズシンガーだが今回はパーカッションのサポートを入れてガットギターの弾き語り。これが小粋な曲にちょっと捻りの効いた歌詞が乗って実に最高だった。メジャー契約による制約が嫌になって近々拠点を日本に移すという話も聞いたので、今後とても楽しみ。
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2日間のトリを飾ったのは落日飛車(sunset rollercoaster)。こういうソフト・サイケ的な浮遊感のある感じというのは実に台湾らしいという気がする。夏の夕暮れの野外にぴったりで、気持ちいいことこの上なし!
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Imperfect Lover
雀斑 (Freckles)
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Bob Music 鮑伯音樂 ~ Joanna Wang 王若琳
王若琳 (ジョアンナ・ワン)
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Jinji Kikko
サンセット・ローラーコースター
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