9/2 No Smoking Orchestra at ZEPP TOKYO
エミール・クストリッツァ率いるバンドが新作映画公開に合わせて来日。
中野サンプラザからZEPPに移動。遠かった……オープンには間に合わなかったのだけど、妻が先に入っててくれたのでかなりいい位置を確保できました。しかしオープンからスタートまでかなり長時間のところ、場内は延々とスクリーンに映画の予告編が流れている。それもあんまクストリッツァとは関係ないようなやつが数本リピートされてるだけ。まあ招聘がそもそも映画に関連したものなので、その配給会社の関係ではあるのだろうけども、さすがに飽きた。ロビーではDJブースが出てジプシー・ブラスとかかけてたので、フロアにも流してくれればよかったのに。
さておき、バンドのほうは実に楽しい。適度にいなたいセンスも含め、ドサ回り感あふれるエンタメショーだった。スカっぽいビートに東欧らしい哀愁メロの管楽器やバイオリンが乗るというのが基本スタイル。やはり『アンダーグラウンド』の曲が盛り上がる。
終盤はどんどんエンタメ度というか見世物度があがっていく。その頂点が光るギター回し(音は出てない・笑)。さらにはバイオリンの曲芸演奏も。楽しい楽しい。
詳しくは知らなかったのだが、近年のクストリッツァは政治的にちょっと微妙な発言があったりもするらしいのだけど、少なくとも今回のライブについてはそういう要素は感じられなかった。新作映画はどうなのかな……
Underground
Various Artists
9/2 Red Warriors at 中野サンプラザ
実はリアルタイムではそこまで熱心なリスナーじゃなかったのだが、やはり当時のバンドのなかでも群を抜いてかっこいい存在だったのは確かなので、機会があれば一度ちゃんと観たいと思っていたところへの30周年ツアー。それも最終日に追加公演が出たというので試しに先行抽選にエントリーしたら見事当選。
一曲目「King's R&R」からの、蓋を開ければほとんど全曲知ってた。シャケもユカイも現役感バッチリで安心して見られる。特にシャケのギターが実にかっこいい(今更ですね……)。
この日はWOWOWのカメラが入ってたので近々放送されるんじゃないでしょうか。MCは最近バラエティ仕事が多い割にユルかったけども、まあそれもロックでよろしい。
しかし、「そろそろ最後のチャンスかも。また数年後とかにやったとしても結構いい歳だろうしな」というつもりで臨んだら普通に「また来年!」とか言ってたのでちょっと拍子抜けした。いや、全然嬉しいのでタイミングがあえばまた観たい。
8/23 secret base『#4』at 中野Heavy Sick Zero
SEX VIRGIN KILLERの自主企画、音楽性はバラバラながらもどくとなく世界観みたいな部分で共通している感じの4組。
まずはsolvent cobalt。ヴォーカル&ギターのルックスからしてニューウェーヴかなと思ったが、概ねあたり。硬い音のリズムマシーンに乗せたダークなニューウェーヴという感じなのだが、ギターが爆音すぎて弾いてる内容があんまわかんなかったのがちょっと残念ではある。あとベースの姐さんが最高。
木箱入りのCDでも話題のMoonscape。初期ブラックメタル(ヘルハマーとか)あたりのテイストも感じさせるミディアムテンポぎみのハードコア。最近は速すぎないハードコアが渋い(というか、そっちのほうが不穏な感じがしてかっこいい)と思ってるのだが、彼らの感じはジャストだと思う。メンバーのルックスや下から白いライトを照らす演出などに垣間見えるちょっとゴスっぽい感じも不穏さを増す方向に作用していて超かっこいい。
SEX VIRGIN KILLERはガスタンクのカバーなんかもやりつつ、定番的な曲のいくつかを敢えてはずしたちょっとめずらしいセットリストで臨む。終盤のスケール感のあるベースソロから曲になだれ込むあたりがドラマチックでよかった。
で、最後はCARRE。SVKがトリじゃないのは、彼らのセッティングが大変だからなのかな、と(写真で察してください)。硬い音のシンセギターによるインダストリアル・テクノというか、これまた最近自分が好んで聴いてるサウンドでジャストなタイミングだった。
VAZINISM (ヴァジニズム)
SEX VIRGIN KILLER (セックスヴァージンキラー)
GREY SCALE
CARRE
8/16 Taboo Label presents "Holiday" vol.3 World Famous -1 at 代官山UNIT
菊地成孔の主催するソニー内レーベル「Taboo」のショウケースギグ第3回。
まずは産休を終えて活動を再開するRinbjo a.k.a菊地凛子。まさか菊地凛子をこんな近くで見る機会があるとは。そして直で見ると大変お綺麗ですね(という言い方も逆に失礼か……)。菊地さんプロデュースでリリースされたアルバムはラップのイメージが強いのだけど、今回はジャズ・ギターとピアノによるウィスパー・ヴォイスなポップス。MCで「チェリーレッドみたいだったでしょ。エコー&バニーメンとか」と言われていたが、エバガの間違いでは? アコースティック・スパンクハッピーという感じでとてもよかった。
続くはレーベル外からのゲストとして渋谷慶一郎。ソロピアノ一本、エレクトロニクスとかは無しでじっくり聞かせる。一曲菊地さんがサックスで参加して「Englishman In New York」を演奏、これがまあ実にいい。菊地さんこういうのほんと上手いな。そしてインスタにはぼくもしっかり写り込んでいたのでした。
最後はぺぺ・トルメント・アスカラールがついに登場。このバンドはだいたい着席のホールでワンマンしかやらないようなイメージがあったのだけど、今回は対バン&スタンディングのクラブ対応ということで、「嵐が丘」などアゲアゲ系の曲を固めてぶつけてきた形。音響もクラブ対応という感じでゴツゴツくる感じで実にかっこいい!
次回はいよいよ大西順子トリオ登場ということで、また行かなきゃであります。
戒厳令
Rinbjo
【告知】9/17(日)日曜日は二度来る!「わ」スタイル!!【早朝GIG】
9月の早朝GIGは9/17(日)開催、今回は前にも一度やった特別編「ノイズの『わ』」でお送りします!
9/17(日)
OPEN06:00/START07:00
CHARGE ¥1500(D込)
ACT
T.美川(非常階段・INCAPACITANTS・mn・MikaTen)
原田仁(Hearts&Minds)
junne(Galaxy Express 666)
mika-R(emulsion)
(((5))
八尾ポップ
店長によるトーク配信のあと、8時半から「わ」形式に。
プレイヤーがフロアを囲む形でセッティングし、15分ずつ演奏。最後は合体!という形式です。
前にやったときも楽しかったのですが、今回は2名が入れ替わってるのでまた違った感じになるんじゃないかと。
個人的には最近ドローンっぽい演奏が多いので、もうちょっとソリッド系でできないかなと思っています(大勢でも埋もれないうように)
もちろん最後はコントで〆!
8/13 Psychedelic Holy Summit Tour(僕とジョルジュ、秘部痺れ、The Silence) at 秋葉原Club Goodman
ACID MOTHERチルドレンの最高峰であり個人的には盟友だと思っている神戸の秘部痺れが帝都来襲。都内はまだ2回目なので周囲での認知もまだあまり高くないのだが、これからぐんぐん話題になっていくに違いないバンドなので今のうちにチェックしといたほうがいいですよ。ちなみに1回目はぼくの企画だったのだ(自慢)。
今回は秋葉原グッドマン公演はGhostですでに世界的な評価を得ている馬頭將噐率いるThe Silenceとの全国ツアーの最終日、各所で熱い演奏を繰り広げていたのはインスタとかでも伝わってきていた。ツアー用に2種類用意されたCD-R「Official Live Bootleg」も、vol.1は開演前に早々に売り切れていた(ツアー中にほとんど売れちゃった模様)ので、そのへんからも盛り上がりがわかろうというもの。
今日の現場。すげえ並んでる!
で、東京公演では最初に地下アイドルの姫乃たま率いるユニット「僕とジョルジュ」が出演。どちらかというと、LoFiピチカート・ファイヴみたいなイメージだったので謎の組み合わせ?と思っていたのだが、ライブでは前編にシューゲイザー的なギターが大フィーチャーされていたので腑に落ちた。最後はThe Silenceのバリトンサックス奏者吉田隆一が参加して『ゴジラ対ヘドラ』の名曲「かえせ!太陽を」も披露。
で、2番手で登場したのが我らが秘部痺れ。まずはルックスが完璧。ギターのChangChangの履いてた華やかな刺繍入りベルボトムどこで買っ
たのか滅茶苦茶知りたい。
それはさておき一曲目からその演奏に圧倒される。基本的にはCream的なパワー・トリオなのだが、その白熱したインタープレイは圧巻の一言。前回観たとき(あのときは4人だったが)より格段にスケールアップしている。レコードを作ってツアーして、ってやるとバンドっていうのはグンと力がつくんだなあと、今更ながら感心した。
ストレートなハードロックだけでなく、ChangChangによる十手を使ったグリッサンド・ギターや小型の宇宙音シンセ、ベースの821(ハニーと読む)によるテルミンやラッパ(なんだかわからないけど、ジャジューカで使ってるような民族楽器だと思う)などをフィーチャーしてサイケデリック方面にサウンドのバラエティを拡げる場面もある。
とにかくもうかっこいいったらない。9/22にはまた東京でやるようなので必見だと思います!
秘部痺れが手練ながらも若さに溢れた迫力ある演奏をしたのに対し、トリのThe Silenceはベテランらしい貫禄の演奏。ギター、ベース、ドラム、キーボード(主にオルガンとエレピ)、バリトン・サックス&フルートという5人編成ながら、ちょっとしたビッグバンドみたいに聞かせる構成力がある。ぼくは1stアルバム発売時にも観ているのだけど、バンドのまとまりといい、サウンドのバラエティといい、今回のほうが明らかによかった。
馬頭の歌とギターはもちろん間違いないし、オルガンとフルートによるプログレ感もいい。
岡野太のドラムは言うまでもない。そして最近参加した山崎怠雅のベースがまたガリガリした音色といいフレーズといい、もう完璧に好み。ていうかこのリズム隊、ルックス的にも完璧でしょ、どうですかみなさん。
Freak Out Orgasm! [Analog]
Hibushibire
A Bunch Of The Silence
The Silence
僕とジョルジュ2
僕とジョルジュ
8/13 Bauhaus vol.17 下北沢Three
Dead Pan Speakersが主催するチャージフリー企画。出演バンドのコンピレーションCD-Rを当日限定発売したり、メンバー自らフード出店したりといった形で資金を賄っているというスタイルも、大変そうだとは思いつつ面白いなと思う。3バンドとも好きだし心意気にも賛同するのでCD-Rは当然ゲットした。
最初はちょっと久々に観るHOMMヨ。歌がどんどんよくなってる気がする。あとリズム隊もいい。特にベースは佇まい込みで最高。そろそろ新譜ほしいかも。
続くele-phantもちょっと久々に観た。以前よりもドゥーム色が後退したかも。いい意味で王道ロック的になったというか、これまたやはり歌の力強さが光る。
で、ズシッと重い空気感のあと、最後のThe Dead Pan Speakersはもうひたすらに楽しい!! テクノの気持ちいい部分(というか、少なくともぼくの好きな部分)とロック的なかっこよさのバランスが絶妙で、キリヒトと並んでもっとも踊れるロックバンドなんじゃないでしょうか。
LOADED
HOMMヨ オム
TOBIRA
ele-phant
ELECTRIC SUNSHINE
DEAD PAN SPEAKERS