9/27(Tue)イサーン
- 例によって水曜はノー残業デーなのだが、今週は火曜と木曜に早く帰りたいのでわりと諦めている。
- ということで早々に仕事を切り上げて渋谷へ。WWWで人間国宝級モーラム歌手のアンカナーン・クンチャイ一座のライブ。オープニングアクト2組も合せて超たのしい!物販ブースで、イサーン地方に行かないと買えないというVCDを大人買いした。
モーラムの人間国宝、アンカナーン一座の物販をまとめ買い!タイでもバンコクあたりでは全然買えないという貴重なVCDの数々と、若くして人間国宝級の人の国葬で演奏しているというケーン奏者のCD
- イサーン料理屋台も出ていたので、鶏を炒めたやつ(餅米付き)を購入。旨いんだけど青唐辛子を思いっきり齧ってしまって悶絶。
- ライブも楽しかった~
イサーン・ラム・プルーン Isan Lam Plearn
アンカナーン・クンチャイ with ウボン・パタナー・バンド Angkanang Kunchai with Ubon-Pattana Band
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みんな、忘れないでね Faen Ja Ya Lum
アンカナーン・クンチャイ Angkanang Kunchai
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【13冊目】四方田犬彦『先生とわたし』
- 由良君美というとぼくが最初にその名を意識したのは卒論執筆中のこと。デヴィッド・ボウイのSF作品をニューウェーブSFおよびメタフィクションとして読む、みたいな内容の卒論だったので、巽孝之やラリイ・マキャフリイなんかを参照していたわけなのだが、そんな中で読んだのが『メタフィクションと脱構築』だった。当時、日本人による本格的なメタフィクション論というと、これと巽孝之『メタフィクションの謀略』くらいしかなかったんじゃないかしら。
- さて、本書は由良君美の弟子のひとりである四方田犬彦によるメモワール。前半の由良ゼミの雰囲気は、ぼくからするととても憧れたけれど自分がそこにいることは叶わなかった風景という感じでとても楽しく読めた。
- しかしながら、四方田が独り立ちするにつれ、やがて師弟の関係はぎくしゃくしていく。由良本人もだいぶ酒で身を持ち崩したタイプのようだが、それだけではなく四方田はジョージ・スタイナーと山折哲雄による師弟論を引きながらそこに師弟という関係のもつ宿命的な難しさを見る。
- なのだが、その書き方はどこか「師匠を超えてしまった自分が、嫉妬に燃える師匠のことを赦す」いたいな少々上から気味なところが感じられるのもたしかだ。↓こんな猛烈な批判ブログを先に読んでしまっていたのでよけいにそう思うのかもしれないけれど。
傑作 四方田犬彦『先生とわたし』の「すべてデタラメ」 -ペテロでもなく、ユダでもなく- - tono-taniの日記
- どうでもいいけどこの本に出てくる高山宏はやたらとかっこいい。ちなみに高山はこの本をけっこう褒めてるのだが、それもそのせいかも(笑)。
高山宏の読んで生き、書いて死ぬ : 『先生とわたし』四方田犬彦(新潮社)
先生とわたし (新潮文庫)
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