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7/17(Sun) Joujouka三日目

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  • どうも熱中症気味なのか、ずっと軽く頭痛がする。昨晩の演奏も、バファリン飲んで横になって聞いてたのだ。昨日の洞窟が悪かったのかな……
  • 9時半ごろ起きて朝食。
  • 同じ建物に止まっている日本人(英国在住)が膝をいためており、昨日はとうとう歩くのもままならないくらいになっていたところ、ホストファミリーのマダムたちが近所から治療師のようなおばさんを連れて来て強制的に超痛いマッサージを施したという。そしたらしばらくすると急激に回復。歩けるようになったので集会場まで来て、軽く踊れるまでになったとか。
  • そしたらさすがに急に無理したせいか、朝になったらまた痛くなっていたらしい(苦笑)のだが、また治療師のおばさまが登場。オイルを塗りながら痛いところをガンガン引っ張ったりしてて、たしかに超痛そう。妻は大変興味深そうに見ていました。
  • ジャジューカに来てからはこれが大活躍している。これがなかったらどうなっていたことか。携帯ミスト扇風機(カープ坊やモデル)を忘れたのが痛かった。

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  • ジャジューカには水道が通っていないので、井戸水を使用している。旅行者は飲まないようにと言われていて、ペットボトルの水が提供されているのだが、シャワーをどうするかというのが問題。一応、トイレ(床に穴が空いてて、用を足したらタライの水を流すモロッコ式)に置いてある水を使っていいということになっているのだが、衛生的にどうも抵抗があり(まあ都会のモヤシっ子ですよ所詮は)、初日は汗拭きシートで体を拭くにとどめていた。
  • のだが、同じ家に止まっているイギリス人女性にその話をしたら、「水浴びは全然大丈夫よ!飲んだり歯磨きに使ったりしなければ大丈夫」と軽く言われたのでトライする気に。それじゃあいっちょやってみますかと水浴びをしてみたら覿面にシャキーンとした。冷たい水最高!
  • ちなみにこのイギリス人女性はアフリカでHIVなど病気の調査をするという仕事をしている人。一見髪も白くなりかかった上品そうな女性なのだが、そりゃタフだわ(さすがに暑さには参ってたけど)。
  • ほかにも、ここに来ている人たちは、日本人も含め観客もそれぞれに面白いバックグラウンドの人が多く、「普段は何してるの」なんて話を聞いてるだけでも退屈しない。
  • 水浴び効果で一瞬元気になるものの、その後は例によってランチ(と言っても夕方頃)まではただただ寝て過ごす。昨日までよりはちょっと楽になった気がするが、それでも厳しい。
  • ランチは魚のフライである。かなり長時間揚げてるようだが(中東はカリカリに揚げるのが基本みたい)、身がパサパサになることはなく旨い!

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  • また昼の演奏が始まるが、体調が今ひとつなので2曲くらいで退散。

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  • ところでこの村ではロバが大活躍している。井戸で汲んだ水を運ぶ姿はよく見かけた。我々が到着した時にもものすごい量のトランクを背負わされてるのでなんか可哀想になっちゃったり……

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  • 暗くなってから集会場に行ってみると、みんなステージでごろ寝してるのでご一緒する。ちょっと涼しい。
  • 夕食は集会場の室内でスープ。なんで暑いのにわざわざ……我慢大会か……という気もしたが、なんかとろみがあり、茹で過ぎたパスタの断片みたいなのが浮いたスープでこれがまた旨い。

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  • そのあと出てきたミートボールがこれまた超旨い!

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  • ジャジューカを世界に知らしめるきっかけとなった地元の画家、モハメッド・ハムリの肖像画が集会場の壁に飾られていた(ブライアンのアルバムのジャケを描いてる人、というとわかりやすいかね)。それまでも目にしてた絵だけど、そう言われる急にありがたみが出てきたりする。彼のお墓も村にあるのだそうだ。

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  • ここで帰りのタクシーの割り振りが行われる。ぼくたちはタンジェまで一緒に帰りる日本人グループで固まって同乗することに。
  • タンジェで買っておいた民族衣装をいよいよここで着用。

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  • 24時半ごろからいよいよ最後の演奏開始。

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  • 途中から村の女の子が踊り始める……と思ったら、これが全部男の子。

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そもそも女性を花嫁にすることと引き換えにこの村に繁栄と音楽をもたらしたのが、半人半獣の「ブジュルード」。そしてある時ブジュルードが姿を消してしまったことから、その後村では代々ブジュルードに扮した村人と女の子に扮した男のたちが踊る儀式が毎年行われるようになった、というのがざっくり言うとこの村に伝わる音楽と踊りのルーツなのだ。
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  • やがて古楽ダンサーの日本人女性がなんと地元の衣装を着せられて登場!いやー、昨日の時点で明らかに気に入られてるなーと思ったら!

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  • いよいよ終盤、焚き火が行われる。思いのほかでかい火なので驚く。この火の前でブジュルードがひときわ激しく踊るのがクライマックスだ。

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  • 火が消えるとミュージシャンたちも場内を練り歩き、熱狂のダンスは頂点に達する。

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  • 4時近くまで、およそ3時間半にわたる大熱演を経て、3日間のフェスが終了。音楽と生活の関係について、すごく感じ入るところのある三日間だった。