NOIZ NOIZ NOIZ

1999年スタートの特殊音楽個人サイト http://www.noiznoiznoiz.com/ からこちらに移動してきました

2020/5/20(水)

昨日届いたゲラを見始める。訳者校の赤字をPDFに書き写しつつ自分でも校正、という形でやろうかと思ったが、せっかく手元に紙のゲラがあるんだからとりあえず紙でやることに。あとで自分の赤と合わせてPDFに書き込もう。と思って見始めたら恐ろしいことに気づいた。これ、フォーマットもらった時に気づいておかなかった自分のミスだな……。

昼食は昨日の昼に鶏を煮たスープでネギと豚肉煮て、ひやむぎによる煮麺(あつむぎっていうんだっけ?)にする。鶏と豚のダブルの出汁が効いていて実に旨い。
f:id:junne:20200522031124p:plain
昼食のときに、ホリエモン都知事選出馬の件を親に話したら「ああいう新しい感覚の人がいいのかもしれないねえ」とか言うので愕然、夫婦で猛反発したのだが「そうかねえ」とか言っている。あげく「橋下さんみたいなもんでしょ」っていうから「だからダメなんじゃん!」って言うのだがいまひとつピンと来てない模様。うちの両親はかなりリベラルな部類なんだけど、テレビが基本ソースだとやっぱそういうイメージなのかなあ。絶望。

著者を待たせっぱにしてた件があり、気にはなってたんだけどついつい放置してしまってたのだが、ついに催促が来たので慌てて作業する。状況的に取材もできないし進められないわなあというのもあったんだけど、むしろ地方は電話とかオンラインなら取材再開できそうだったりするのかな。東京から行くのとかは嫌がられそうだけど。

ラモーのオペラ、昨日の続きを1時間ほど(休憩まで)観る。話はぜんぜんわかんないけど演出が面白いのでずっと見ちゃう。とくにダンスがすごい。

黒川検事長が賭け麻雀をやってたことが文春に報じられるそうなんだが、完全にトカゲの尻尾切りだなー、怖い世界だなあと思う。

白い暴動

本来ならば劇場公開されているはずだったのが、コロナの影響でオンライン公開になっていた作品。配信期間が延長になったそうなのでいまからでもぜひ。配信で1000円以上かかるのは高いと思うかもしれないが、そこはまあ映画館に行ったつもりでひとつ。
f:id:junne:20200520232255p:plain
広告で使われてる写真は、ポール・シムノンを後ろから撮ったかっこいいもので、タイトルも含めて「ああ、クラッシュの映画なのかな」と思うところだが、さにあらず。
イギリスでは極右団体ナショナル・フロントが影響力を増し、移民排斥を訴えるデモなどが行われていた。ユニオンジャックを翻しながら大量の警官に守られて行進する姿はいまの日本そっくりでゲンナリする。エリック・クラプトンがNFへの支持を表明するなど、ロック界でもヘイトスピーチが広まっていた。そんな世の中に対する抗議運動として始まったRock Against Rasism(RAR)の面々を追ったのが本作だ。
f:id:junne:20200520232323p:plain
クラプトンの発言に対する抗議文を各紙に投稿することから始まり、大学生を取り込もうとするNFに対抗してキャンパスでビラをくばり、ジンを発行して対抗していく。そんな彼らに連帯していくのがX-レイ・スペックスやトム・ロビンソンといったパンクスであり、スティール・パルスなどのレゲエアーティストたちだった。ファン層がスキンズ寄りでNFに親和的であることに悩むシャム69の姿なんかも印象的。
クラッシュはクライマックスで登場するが、主役はクラッシュをその場に呼出したひとびと、RARのスタッフたちであり、パンクってそういうところまで含んだカルチャーだからいいんだよ!と改めて思った。ちょうど『マージナル:ジャカルタ・パンク』の配信が始まったそうなので、合わせて観るといいと思います。

kcasapporo.thebase.in

2020/5/19(火)

ふたたび引き籠って仕事。書き下ろしと対談をあわせて一冊になる本の対談部分の粗起こしを先週ざっと終えたので、全体の分量を確認すべく書き下ろし部分(こちらはもう全部もらってある)の文字数を確認。6万字弱。いまテープ起こししたのが7〜8万字くらいあるからこれを5〜6万字くらいにすればいいかな。

昼食に肉中華というものを作る。妻がもらってきたもので、山形の冷やしラーメン。鶏肉を出汁で煮たものを乗せる。麺は中華麺なのだが、スープは醤油ラーメンのスープとめんつゆを合わせたような、微妙に食べたことのない味。めんつゆに鶏の出汁が入った感じかな。旨い。
f:id:junne:20200520221506p:plain
夕方、訳者さんからのゲラが届く。思ったほど赤字も多くなし、これならPDFに書き込んじゃおうかなと思い、タブレットへの書き込み練習をしてみる。ちょっと慣れが必要だな……というか、GoogleDriveに保存する方法がわからず一瞬焦った。

夕食は妻の作による豚の竜田揚げなど。実にうまい。本人いわく「口の中で脂がじゅわーっとくるようなものが食べたかった」とのこと。

妻とNetflixで映画鑑賞。『マリッジ・ストーリー』。アダム・ドライバースカーレット・ヨハンソンという好きな役者ふたり(まあみんな好きですすよね)が熱演! カイロ・レンとブラック・ウィドウが離婚するって喧嘩してるのかあと思うと不思議な気持ちになるが。というか、数年前に自分たちが関わった弁護士案件のことを途中から思い出してしまい、あのときは訴訟にならなくてよかったなあとしみじみ思った。
続けてBSで録画してあったラモーのオペラの冒頭部だけ観る。なんかコレオグラファーがヒップホップの人らしく、また場面をファッションショーの会場に設定するという変わった演出だった。妻いわく、ここが一番おもしろいらしいので続きを見るかどうか……これまた妻いわく、だいぶ前からバロックオペラを尖った演出で上演するのが流行ってるとのこと。
寝る前に、ビュロー菊地チャンネルのリニューアル告知の動画を観る。48分もあるんだが思わず最後まで見てしまった。料理コーナーが楽しみすぎる。しかし、部屋で一人で撮ってると言ってるけど、こんなにずっと一人で喋り続けられるって、それだけでけっこうな才能だと思う。あと、ニコ動なのにずっとユーチューブって言ってるのが最高。

風呂上がりに先日買っておいた宇宙IPAを飲む。めっちゃフルーティ。けっこうレアなビールらしいんだけど、たしかに旨い
f:id:junne:20200520221602p:plain

【26冊目】磯部涼『ルポ川崎』

3月の松本旅行の際、往復の電車・バスで読んだ。あのころはまだ週末の一泊旅行とか(ちょっとリスクあるかなとは思いつつ)行けたんだなと思うと遠いむかしのようでもある。

さて、2017年に出て大変に話題になった本をようやく読んだわけだが、川崎ってこんなにヤバいんだ……と冒頭の描写から引き込まれながら一気に読んでしまった。だからといって、なんかこう東京ディープなんとかみたいな下衆い本ではなく、とはいえそういうスラムツーリズム的なものに惹かれる自分の視線に自覚的であるあたりに著者の倫理観がしっかりしてて信頼できる感じがする。
しっかりした大人たちがそれぞれの持場で子どもたちに手を差し伸べる姿、そしてカルチャーに救われる若者たちの姿には、例外的な幸福な例なのかもしれないけれども希望もある。

ドクトル・ジバゴ

BSで放映される映画を片っ端から録画して観ていくというのが最近は好き。自分からは観ようと思わなかった映画と出会えるところがいい。西部劇率が高すぎる気はするが。
f:id:junne:20200520014333p:plain
ということで、これもBS録画で観た一本。3時間20分におよぶ大作。これはなかなか自分からは観ないなー。内容はロシア革命に振り回される医者であり詩人である男の生涯を描く大河ロマンである。原作はロシア/ソ連の詩人パステルナークだが、革命について大変批判的な内容のためソ連国内では発禁。映画もたいへんにロシア革命については批判的なトーンで描かれてるんだけど、これはまあ1965年のアメリカ映画ということで、やや反共プロパガンダ的な要素もあるのかなという気もしないでもない。機会があれば原作のトーンとどのくらい違うのか読んでみたい(読まない予感がする……)
幼少期から始まり、ボルシェビキたちの活動が盛んになる時代に医学生となったのち、第一次世界大戦に軍医として従軍。革命後のモスクワに戻ると、住んでいた屋敷は接収されて生活は一変。追われるようにして家族を連れ、田舎に脱出を試みるがパルチザンに捕らわれてこれまた軍医として連れ回され……という感じで歴史に翻弄されていく。一方で妻子がありながらもずっと気になる女性がいて、というロマンスも平行して展開。このふたりの運命に大きくかかわる悪徳弁護士というのがなかなかいいキャラクターである。大筋悪者なんだけど、そればっかりでもない感じが、大袈裟に言うとドストエフスキー的なのかな、という気がする。
全編スペインロケらしいんだけど、だだっ広くて寒そうな感じが実にロシアぽく撮れていたと思う。全体的に、「往年の文芸大作を観たなー」という感想。
f:id:junne:20200520014451p:plain

2020/5/18(月)

発送作業がもろもろあるので一週間ぶりの出社。いちおう時差出勤を意識して昼近くに行く。出社してる人数もだいぶ増えてきている感じがする。これはたぶん自粛解除になったら速攻で普通に営業再開する流れだな。
いろいろ振り回されて新刊が2冊同時発売になったうえ、いまはアルバイトも出社してこないので、見本の発送も一苦労である。とくに一冊はけっこう関係者が多いので、なんだかんだで半日かかった。メディア系は後日ということにしてとりあえず終了。
というかこのところ、遅めに出社するとそのまま昼食を取りそびれるパターンが続いている。本日も気づくと夕方になっており、コンビニおにぎりで済ませてしまった。たまに出かけたときくらい気の利いたテイクアウトでも、といつも思っているのだが。
帰る前に、著者に見本誌をお届けにあがる。著者のオフィスが渋谷にあるので、むかしからゲラのやりとりも見本誌の受け渡しも、事務所の前に置くかスタッフに託すかという感じでおこなっており、今回も結局最後まで顔を合わせることもなく一通り終了したのだった。ていうか、同じ渋谷とはいえちょっと距離があるんだけど、それにしてもあの程度の距離を歩いただけでかなり息が上がってしまった。これは体力落ちてるのかな……暑い中マスクして坂道を歩いてるというのもちょっと関係ある気がするので、これから本格的に夏になったら考えないといけないな。

DPZで先日酒の穴のお二人から取材してもらった「5、6個コレクション」の記事が公開された。ぼくはまあ、「5、6個コレクションが5、6個あるんですよ」という話で、一個一個はそんなに面白くもないと思うんだけど球数だけはたくさんある感じ。ほかの人達はとても面白い。とくにお膳が欲しくなっちゃったな。
dailyportalz.jp

2020/5/17(日)

昨日の焼き鳥がけっこうたくさん残ってたので昼食に焼き鳥丼にしていただく。旨い!
f:id:junne:20200517122619j:plain
午後から庭で仕事しようかと思ったんだけど暑すぎて断念。夕方少し涼しくなったタイミングを見計らってベランダにテーブルと椅子を出して仕事をする(仕事中にはとても見えないと思うが、GoogleDriveに入れた原稿をタブレットで読んでいるのです。グラスに入ってるのは炭酸水です)。
f:id:junne:20200517155533j:plain
在宅勤務環境を充実化させるべく、Androidタブレットにペンを使ってPDFに直接赤入れをできるようにしようと思い、とりあえずテストしてみたところ思いの外快適に書き込みが可能だった。プリントアウト&スキャンというのが大きな出社理由のひとつだったので、少しは出勤を減らせるのではないかしら。あとは発送関係なんだけど、こればっかりはさすがにどうにもならないな。ということで明日は見本誌発送のための出社予定。

夕食には低温調理のレバをいただく。これがまた旨い!

20時からオンラインでバンドの打ち合わせ。9割雑談だったのだが(猫を見せ合ったり)来月あたりに配信でライブをやりたいな、事態が収まってたら秋頃には本当のライブもやりたいな、という方向で話がまとまる。あといずれ九州ツアーやアジアツアーに行きたいなとも。気づくと4時間くらい喋ってた。有意義な会議であった。とりあえず早速お店に相談だ。昨日のZOOM打ち上げに続き、久々に2日連続でオンライン飲み。けっこう飲んだな……

ワールドプロレスリングの録画を途中まで観る。飯伏が印象に残った過去の名勝負を挙げるという企画。Uインターとの抗争って個人的にはあんまり面白いと思ってなかったんだけど、橋本高田戦いま見ると熱いな!