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【32枚目】UP-BEAT / Weeds & Flowers

UP-BEATの5枚目にして3人時代最初のアルバムである。
まあ、当時高1の自分としては、突然の東川(ギター)&水江(ベース)脱退には大変ショックを受けたし、これからどうなるんだろうと思ったわけなのですが、このアルバムが素晴らしかったので「こりゃ全然心配いらねえや」と思ったものだ。たぶん『HERMIT COMPLEX』と並び最高傑作なんじゃなかろうか。
ブリティッシュロック的なメロディのよさ&内省的な歌詞という従来のスタイルに加え、全体にこれまでになく骨太になった岩永凡のギターがなんといっても聞き所。
たとえば前にも書いたが、まずはNHKのJUST POP UP出演時に演奏された「Angel's Voice」のギターがえらくかっこいい。
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それと、サポートメンバーに佐久間正英ホッピー神山という豪華メンツを揃えたこの演奏がまた最高。
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イントロダクション的なインストからの”悩殺のブギ”ナンバー「Dance to the Ruin」でまずガツンとやられ、以後続くややサイケデリックなサウンドには個人的に決定的に影響を受けているなあと最近つくづく思う。なにせ半端なく聴き込んだからね。
このアルバムを引っさげて伝説の「嵐の野音」に至る1990年というのは、メンバー脱退という危機を乗り越えてバンドが大きく飛躍した年だったと思う。
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このあと暗中模索状態に突入する印象があるのだが、それについてはまたいずれ。