【37枚目】Yacine & Oriental Groove / Parabolic
ゼロ年代半ばくらいだと思うんだけど、スペインのバルセロナで「Radio Chango系」と呼ばれるムーヴメントがあった。
Manu Chao、Fermin Muguruza、Muchachito Bombo Inferno等々、音楽性としてはレゲエやスカ、パンクなどをベースに、フラメンコや東欧のジプシー音楽などの哀愁のメロディーが乗ったりするミクスチャーサウンド。それにThe Clash的なレベルミュージックであるというところが共通していると思われる(むしろそこで連帯してたんだろうね)
Yachineはそのシーンで活動してきたミュージシャンで、Yachine & The Oriental Grooveというのは彼のソロプロジェクト。本作は2011年にリリースされたファーストアルバムだ。
バンド名に「オリエンタル」とあるように、サズやブズーキといった中東の楽器が使用され、全体的にアラビックな旋律がフィーチャーされているのだが、やはりどこかThe Clash系の熱さがある。それと基本的にリズムが重い(特にドラム)ので、アラビックでありつつもノリはロックだったりする。
この辺のミュージシャンについては以前はちょこちょこ聴いてたものの最近はめっきりチェックしなくなってしまったのだけれど、いま思えばぼくの愛するMarjinalやVivisickにも通じるものがある気がするので改めて最近の動向もチェックしてみよう。あ、そういえばムチャチートのソロが出たなんて話もつい最近聞いた気がする。
スペインなのに中東音楽?と昔なら思ったかもしれないが、モロッコが思いのほかスペインから近いのを昨年実感してきたところなのでなんとなく納得できるところもある。
Parabolic
Yacine & Oriental Groove