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9/6 Shai Maestro Trio at Cotton Club

イスラエルのピアニストで、マーク・ジュリアナのバンドなどにも参加しているシャイ・マエストロが自身のトリオで来日。頻繁に来てるようだがぼくは今回が初めてである。 

編成としてはピアノ、ベース、ドラムスのいわゆるピアノ・トリオだがシャイ・マエストロはピアノとシンセ、ドラマーはラップトップも使ってライブプロセッシングみたいなこともやる。
約1時間半で5曲くらい演奏したのだが、即興と作曲の境目がわかんない感じというか、反復フレーズをもとにだんだんにドラマチックに展開していくプログレ組曲みたいなパターンが多かったのだが、ああいうのってどこまでちゃんと決まってるんだろ。ピアノの反復フレーズに合わせてドラマーが歌い出し、最後は会場中でシンガロングなんていう場面もあって、後日談によるとあれも自然発生的なものだったという。
即興と構築の境目がわからない、という感想を抱くのはもちろんバンドがしっかりまとまっているからだ。ベース、ドラムともにリラックスした表情ながらも演奏は鋭い。
あと、メロディの美しさがやはり光りますね。いわゆるジャズっぽいメロにとどまらず、随所にエキゾチックな旋律が出てくるのは、やはりイスラエルというルーツに根ざした部分なのだろうか。

余談だけど最近ずっと『ツイン・ピークス』を(旧シリーズから)観ているので、ステージ背後の赤いカーテンの後ろから小人が出てきそうな気がしてならなかったです。

ザ・ストーン・スキッパー
シャイ・マエストロ・トリオ
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