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2020/1/31(金)

荻窪のTITLEへ。仲俣暁生さんのトークイベントシリーズ「21世紀に書かれた百年の名著を読む――第4回 阿部和重シンセミア』」へ。倉本さおりさんとの対談。会社を出るのが遅くなったのと、電車でぼんやりしてたらうっかり西荻まで行ってしまったのと、荻窪で乗るバスを間違えたのと、等々いろいろと凡ミスが重なり、19時半スタートのイベントだが会場についたのは20時過ぎになってしまった。

さて、このイベントには第4回にして初参加。ちょうど『シンセミア』を昨年末に読み直してたところだったので個人的にはグッド・タイミングである。阿部和重ウエルベック古川日出男パワーズという説にはなるほどなーと思うところがあった。『シンセミア』の中で、パスタを茹でたのにそれが食べられないというシーンがあり、そこで「村上春樹を超えた!」という指摘に爆笑。
しかし、阿部和重といえばどう考えても日本現代文学の最重要作家だし、実際そういう認識はある程度共有されていると思うのだが、なかなか世評がそこまで至らないというか、端的にもっと売れてもいいのにと思う。原因はいろいろあるんだろうが、批評側のジャーゴンまみれの閉じた言説ってのはまあ確かにあるかも。むずかしいですね。会場にはけっこう未読での参加者が多いのも意外。でもこれをきっかけに手に取っていたので、そういう意味ではいい機会だったのでは。

打ち上げにも参加。村上龍の『55歳からのハローライフ』がヤバいという話で盛り上がる。読みたくなっちゃいましたよ! 誘われるがままに2次会に流れる。ぼくはなんだかんだであんまり文芸系の編集者じゃないので新宿の文壇バーなんてところはほとんど行ったことがないのである。店内でずっと『ジギー・スターダスト』がかかってるのでそっちに気を取られてしまったのだが、「サフラジェット・シティ」の途中(「ワム・バム・サンキューマム」の直前)でCDを止められてチェッカーズに変わったのでズッコケた。

けっきょく終電を逃し、深夜バスの時間も過ぎちゃったので妻の店に泊まる。