NOIZ NOIZ NOIZ

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バベル

TV録画してあったもの。BSで放映される映画を、あまり考えずに適当に録画して、忘れた頃に見るというのをやっている。自分で選んで観ているのではない、というのがポイントで、何か偶然の出会いみたいなものを期待しているのだ。
ということで前情報ほぼゼロで観た今作。聾唖の女子高生ギャルを演じてるのが菊地凛子なのが最初はわからなくて、気づいたときにはちょっとびっくりしたりとか、あと「この村、モロッコぽいな」と思ったら本当にモロッコだったのでびっくりしたりとか、そのくらいのゼロ加減。

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ロッコの羊飼いが野犬を追い払うために銃を買い、息子に持たせるところから始まり、その他アメリカ~メキシコおよび日本と様々な場所で複数のストーリーが進行し、それぞれがだんだん繋がっているのがわかってくるというような構造になっている。
悪意のないちょっとした行為が引き起こす不幸とか、どこかの誰かと知らないうちにつながっている世界とか、まあそういったものをやりたかったんだろうと思うのだが、いまひとつ「だから何?」って気がしてしまった。凝ったシナリオだとは思うんだけど、その凝りかたがいまひとつこれ見よがしに感じられるというか。特に日本のパート、「つながり」を作ること自体が目的化してね? それにしても、あのメキシコ人の家政婦?シッターさん?は可哀想すぎると思った。

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菊地凛子は今作でアカデミー賞候補になったらしいのだが、26歳にして女子高生を演じてるのみならず(正直女子高生には見えなかったが、まあ海外では日本人は若く見えるようなので)、聾唖の人特有の発声なんかも完璧に演じ、さらにはマンコを見せたり全裸になったりという熱演ぶりだったにもかかわらず受賞は逃した模様。

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