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2020/3/12(木)

新刊の取材。わりと注目されてるようでありがたい限り。著者も訥々といい話をしてくれている。イベントがなかなか打ちにくい状況なので、こうした取材で広がってくれるといいなと思う。某紙にも小さくだが紹介してもらえるらしい(しかし既に2つほど間違いを指摘されている……重版で直せるように頑張って売ろう)。

注目の新刊といえば古川日出男さんの新刊『木木木木木木 おおきな森』がプルーフ版段階で話題になっているようだ。プルーフを手にした人たちから断片的に漏れてくる内容だけでも超面白そうなので楽しみでならない。のだが、『とても短い長い歳月』をまだ読んでなくて、なぜかというと先に古川さんの(なるべく)全作品を順番に読み直そうと思い立ってしまったからなのだが(『「小説家」の二〇年 「小説」の一〇〇〇年』という作家生活20周年本を作ったことももちろん関係している)、これがあまり進んでなくて、というか『アラビアの夜の種族』を読んだところでいったん力尽きてストップしてしまっており、でもこの機会に再開しようと思って『サウンドトラック』に手をつけたところなのだ。『聖家族』と『南無ロックンロール二十一部経』だけでも相当な量になるわけで、4/21発売だという『おおきな森』にはどう考えても間に合うはずはない。でもまあ、別にぼくは文芸編集者というわけでもないのでそんな慌てて新刊をチェックしないといけないわけでもないから、自分のタイミングでゆっくり読もう。
ていうか、阿部和重『オーガ(ニ)ズム』もそんなことを考えてとりあえず『シンセミア』から読み直してたのだった。こちらもまずは『シンセミア』『インディヴィジュアル・プロジェクション』『ニッポニア・ニッポン』と読んだところで止まっており、『ミステリアス・セッティング』『ピストルズ』を読んでからの『オーガ(ニ)ズム』かなあと思っているのでずいぶんと先は長い……。まあ趣味で読みたい本がたくさんあるってことなので全然楽しいことだからオッケーだ。

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