間寛平のヒット曲を映画化した、パチンコもののロマンポルノ。
童貞の若手釘師と、プレイボーイのパチプロ見習いの話。この二人、ライバル関係にあるのだが、パチプロ見習いはまったく勝負に勝てずにいる。そんな中、釘師に莫大な遺産相続の話が転がり込んでくるのだが、その条件は結婚すること。パチプロ見習いは自分の彼女たちを紹介しようとするのだが、釘師の本命(パチプロ見習いの彼女のひとり、芹明香)はその話を聞いて激怒するーー
コメディなのだが、あちこちでジャンプカットが入ってカクカクしたり(ゴダールあたりを意識している?)、なんか謎の天守閣のシルエット(赤い夕日が後ろ差し込んできて、これが目のように光ってかっこいい)が随所に挿入されて不穏なムードを醸し出したりと、一言で「コメディ」とも言い切れない変な映画。
神代の面白さはミクスチャーにある、と喝破したのは真魚八重子さん(『血とエロスはいとこ同士』より。宣伝笑)だが、こういうのを観ると卓見だなあと思う。