(秘)極楽紅弁天
曽根中生のロマンポルノ時代劇。乞食長屋みたいなところに住む女と出会い、彼女のために仕官の道を捨てた侍の話なのだが、まあとりあえずこの乞食長屋の面々が強烈。冒頭で、呉服屋に金をせびりに集団で押しかけるシーンでいきなり強烈なインパクトがある。
曽根中生の時代劇といえば以前に観た『くノ一淫法 百花卍』が強烈だったのだが、こちらはあれよりはストーリーはわかりやすいながらも猥雑なパワーはあって楽しい。ただ、なんかちょくちょく出てくる死人だか幽霊だかがいまひとつよくわからない。あれは結局、死人に扮した生者なのか、それとも幽霊なのか。場面によっては他の人からは見えてないように思える描写があるので幽霊なのかなとも思いつつ、他の場面では普通に長屋の住人たちと会話してたりもするし、なんなのだろう(たぶんテキトーなんだと思うが)。