ヴェラクルス
『まんが道』に出てくるのでタイトルだけは知ってたのだが、BSでやってたので観る機会に恵まれた。ゲーリー・クーパー&バート・ランカスターという二大スター共演の西部劇で監督は名匠ロバート・アルドリッチ。というか素朴な疑問なのだが、メキシコを舞台にしててもウェスタンというのだろうか?
メキシコでは反政府運動が盛んになっており、そこへ南北戦争破れた南部人がならず者となって出稼ぎに来ている。クーパーやランカスターもその類。で、クーパーとランカスターをはじめとするならず者グループはメキシコの貴族からお嬢様を送り届ける隊列の護衛を依頼される。
クーパーは正統派のヒーロー。対するランカスターは黒づくめのアンチ・ヒーロー(『まんが道』では「悪役」と書いてあったけど、もうちょっとそのへんは複雑だと思う)。ちょっとクーパーが面白みがないのに対して、ランカスターのほうが印象的にできていると思うのだが、そのあたりはひょっとするとランカスターがプロデューサーに名を連ねているのと関係あるのだろうか。ちなみにランカスターでいうと、黒づくめなのに加えて、やたら歯を見せるのが印象的でもあったけど、あれはなんなのかな。