深夜の告白
ビリー・ワイルダーによるフィルム・ノワールの古典。
深夜のオフィスに入り込み、テープに告白を始める男。
彼は保険会社の営業マンなのだが、ある時、美しい人妻から、本人には内緒で夫に保険をかけたいという相談を受ける。犯罪の匂いを嗅ぎ取りながらも夫人に惹かれるのを止められず、引き返せないところまで……
だいたいミステリに美人が出てきたら悪女と決まっているのだが、というか共同脚本としてレイモンド・チャンドラーがクレジットされている時点でもう悪女なのは確定なのだが、それにしてもこのバーバラ・スタンウィックの悪女ぶりたるや堂々たるものだ。