NOIZ NOIZ NOIZ

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菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール@サントリーホール

ライブに行ったのは6月以来なのでおよそ5ヶ月ぶりということか。
菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラールの15周年記念公演が、なんとサントリーホールで開催された。客席は二人一組で2つ間を空けて、というくらいの感じで間隔を空けている。
一緒に行った妻が一曲目で涙ぐんでいたのだけれど、とにかくこの状況下で、こうして音楽を聴くことができること自体が感無量。それは演奏者の側も同様だったのではあるまいか。
席がステージの真横で、PAスピーカーより後ろ側だったせいもあってか、普段のコンサートと比べて、なんというか「ガツンと来ねえなあ」って感じはあったのだが、逆にクラシックのホールならではの弦楽のふくよかな響きが心地よい(菊地さんも、拍手の音が「柔らかい」と言って面白がって何度も拍手させたりしていた)。
朗読をフィーチャーした曲などは残響でいまいち言葉が聞き取れなかったり、MCもいまひとつわかんなかったりしたのだが、まあサントリーホールのステージであんなに喋る人というのも珍しいだろうから仕方ないか(笑)。
本人も、こんな状況でなければこんな大きなホールでできることはなかっただろうと言っていたが、こんな状況だからこそのいろいろと貴重な体験だった。忘れられないコンサートになったと思う。