キング・コング
何度も映画化されている『キング・コング』だが、評判のいいピーター・ジャクソン版を観た。
ジャック・ブラック演じる映画監督が起死回生の動物映画を撮るためにかなり強引な手を使って船出するのだが、このキャラは完全にいつものジャック・ブラックというか、『スクール・オブ・ロック』あたりと同じような人物像。そしてふとしたことで主演女優に選ばれるのがナオミ・ワッツ。この人、美人なんだけど、美人すぎて顔が憶えられない系というか、毎回「この美人は誰だ?」って思っている気がする。
シンプルなストーリーの割に長尺なのは、髑髏島の描写がすごいからだろうか。『指輪物語』なんかもそうだけど、こういうところで凝りに凝るのがピーター・ジャクソンならでは。基本的にすごくよくできてるんだけど、髑髏島にいる間のコングは基本的にひたすら強いイメージで押し通しているのにNYに来てから急に可哀想な顔になるので、ナオミ・ワッツがコングにあんなに同情的になる理由がいまひとつわからなかった。