アパッチ
バート・ランカスター主演、ロバート・アルドリッチ監督による1954年の西部劇。
白人たちとの戦いの末、降伏したジェロニモ率いるアパッチ族。フロリダへと移送される間に、アパッチの青年マサイ(バーと・ランカスター)は脱走に成功。居留地に帰還するが、待っていたかつての仲間たちは完全に白人に支配されていた。ジェロニモの後を継いだ族長に密告されたマサイは再度脱走、復讐の鬼となるが……。
タイトル通り、アパッチ族の誇り高き戦士を描いているのだが、そのマサイを演じてるのは白人のランカスター。というかほかのインディアンもおおむね白人が顔を茶色く塗って演じているらしい。濃い顔だちのせいか意外と違和感はない。ヒロインのジーン・ピータースの美人ぶりがたいへんに印象的である。
白人が演じているとはいえ、インディアン側に立った西部劇というのは、この頃はまだ珍しかったんじゃないだろうか。『ゴシック・カルチャー入門』著者の後藤護さんのツイートによれば、バート・ランカスターはその後60年にはこんな↓のをやってたりするわけで。
ジョン・ヒューストン『許されざる者』(60)鑑賞。バート・ランカスター、オードリー・ヘップバーン、リリアン・ギッシュといった「超白人」がインディアンを銃で大量虐殺する映画。ヘップバーンが実はインディアンの子供だった、という秘められた過去を暴かれて陥るピューリタンの集団ヒステリー。 pic.twitter.com/TiVIhSZJA4
— 後藤護 Ꮆø✞ℍ-ø ℳДℳøЯυ (♨︎ちゃーめん) (@pantryboy) January 24, 2020