嗚呼!おんなたち 猥歌
神代辰巳監督・内田裕也主演のロマンポルノ。冒頭でいきなりアナーキーのライブが出てくるのでアガる。
内田裕也演じる売れないロックシンガーは安岡力也演じるマネージャーとともに新曲のキャンペーン中。力也はがんばって営業の仕事を取ってくるが、酔客から演歌を歌えとヤジられて暴れたりと、なかなかうまくいかない。
内田裕也が無頼というか女にも喧嘩にもとにかく手が早く、それをかいがいしく支える安岡力也のいじらしさが光る。自分の彼女がレイプされてるのに泣き寝入りさせてるのはさすがにどうかと思ったけど。あと、新宿ロフトでのライブシーンが出てくるのだが、ちょっとイギーを思わせるようなパフォーマンスでこれがなかなかかっこいい。
ライブ映像はともかく、内田裕也が(かっこいいんだけど)クズすぎてちょっと閉口する。オチはよかったと思うけど、個人的には映画としては若松孝二の『餌食』のほうが好きかな。