ジェシー・ジェイムズとヤンガー兄弟が率いたジェイムズ=ヤンガー・ギャングという実在のギャング集団を描いた西部劇。
派手なドンパチよりは、ギャングたちの日常を描いたロードムービーという趣(有名な野球のシーンが最高)。そこを渋いと取るか退屈と取るかで評価が分かれると思うが、ぼくは好きですね。実話がベースになっており、1972年の作品ということもあり、ギャングたちが次々と死んだり捕まったりしていくあたりなどニューシネマ的。
舞台は南北戦争の後なのだが、ジェシー・ジェイムズの凶暴な行動の背景にあるのが北部人への憎しみであり、そのこと自体が彼らの滅びゆく運命を暗示しているように思われる。