傷だらけの栄光
伝説のチャンピオン、ロッキー・グラジアノの半生を描くボクシング映画。ポール・ニューマン主演。
その名のとおり『ロッキー』のモデルでもあるようなのだが、ド不良で獄中でボクシングをおぼえるというのにはじまり、同じくボクサーだった父親との確執や恋人との関係、かつての悪い仲間から八百長を持ちかけられるエピソードなど、短い尺の中に栄光から挫折からいろいろと盛り込みつつも詰め込み過ぎな感じは与えない。ボクシング映画といえばデ・ニーロの『レイジング・ブル』が有名だが、こっちのほうがタイトで全然おもしろいと思う。
ボクシングについては全然知らないのだが、アメリカのボクシング界におけるイタリア系の系譜みたいなものがあるんだろうか。やっぱマイノリティだからかな。