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【42枚目】Plastic Section / Plastic Section

タイで買ったCDのひとつ。同じバンドのミニアルバムは帰国後わりとすぐに聴いたのだが(そして結構気に入ってわりと聴いていたのだが)、なぜかこっちはだいぶ寝かせてしまった。

Plastic Sectionはオーストラリア人のギター・ヴォーカルをフロントに据えたロックンロール・バンドである。ガレージというか、ブリティッシュR&Bというか、ステアーズあたりに近い感じ。
このアルバムは15曲入り(35分!)でミニアルバムに比べるともうちょっとバラエティに富んでおり、クランプスっぽいミディアムテンポの曲なんかもあって、これがまたかっこよかった。曲によってヴォーカルが歪んでるかと思えばリバーブゼロみたいなナマっぽいのもあり、いずれも生々しい迫力がある。
残念ながらギター・ヴォーカルが帰国のため活動を休止したようなのだが、機会があれば生で観てみたかった。

8/5 RisaRipa、大野雅彦、内田静男+junne at Bar Isshee

前から内田静男さんといつかデュオをやりましょうと言ってたのだが、これはやはり自分が動かないと実現しないぞということで、いっしーさんに相談したところ、かなり熱いブッキングをしてくれたのだった。
まずはGE666のバンド仲間であり、sleeping beatyやギ酸等でも以前より、活躍、最近はソロ活動も活発なRisaRipaソロ。シンセ、コンタクトマイクをつけたシンバルと鎖をつけた鉄パイプ、そしてヴォイス。音数は少ないながらもぶっとい低音&ガツンと鳴らされるシンバル。パフォーマンスも不穏で、独特の世界がある。
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続いてはSolmaniaの大野雅彦さんソロ。Solmaniaと違ってラップスチールギターエフェクターもそんなに多くないコンパクトなセットだが、そのぶんソリッドでビシビシ来る感じで超かっこいい。
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で、トリを勤めさせていただきました内田静男+junne。事前に何も決めずに臨んだこともありかなり手探り感はあったけども、最終的にはドローンぽく気持ちよくできた気がする。

7/29,30 台湾フェスタ at 代々木公園

7月の最終土日に台湾フェスタというのが代々木公園で開催、いくつか見たいと思っていた人たちが出るというので2日続けて行ってきました。同じ公園内でタイフードおよび南米系の小さいフェスもやっててなかなかのカオス。

7/29

7/29は雨がひどく、正直けっこう過酷な環境だった。暗くなってから行ったのだけど、やはり人も少なく、とはいえおかげで食べ物が半額になったりしてたので、それはそれでありがたい。
29日に見たのは1バンドだけ。Skip Skip Ben BenのBen Ben率いるシティ・ポップ・バンド、雀斑freckles。シティ・ポップというと個人的にはちょっとフュージョン色のあるポップス(角松敏生みたいなの)を思い出すのだが、彼らの場合はそこまでバブルっぽくはなく、ちょっとジャジーなコードも使ったフォーキーなSSWという感じだろうか。90年代末くらいにざっくり「うたもの」と言われてたようなやつに近いのかな。すばらしかったと思います。グッドミュージック!
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7/30

30日には天候も回復して客足もそれなりに。ぼくが到着したときに演奏していたのは少数民族出身のフォークシンガー、balai(巴賴)。濃い顔や衣装からして激しい感じを想像してたのだが、非常に物腰柔らかで優しい歌声。
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この日の個人的なメインアクトはJoanna Wang(王若琳)。数年前にメジャーデビューもしている女性ジャズシンガーだが今回はパーカッションのサポートを入れてガットギターの弾き語り。これが小粋な曲にちょっと捻りの効いた歌詞が乗って実に最高だった。メジャー契約による制約が嫌になって近々拠点を日本に移すという話も聞いたので、今後とても楽しみ。
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2日間のトリを飾ったのは落日飛車(sunset rollercoaster)。こういうソフト・サイケ的な浮遊感のある感じというのは実に台湾らしいという気がする。夏の夕暮れの野外にぴったりで、気持ちいいことこの上なし!
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Imperfect Lover
雀斑 (Freckles)
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Bob Music 鮑伯音樂 ~ Joanna Wang 王若琳
王若琳 (ジョアンナ・ワン)
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Jinji Kikko
サンセット・ローラーコースター
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7/15 “HIGASHI KOENJI OF THE DEAD -COVEN-“ at 二万電圧

タイトルからもわかるように、ドゥーム系を中心とした女性ヴォーカル特集。
ということでトップのSithterは今回に限り女性ヴォーカル葬沢文郁(Begräbnis)を迎えた特別編成。これがいきなりすごかった。猛烈なデス声と呪われそうな演奏が相まってド迫力。
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続くSelf Deconstructionはこの日一番速いバンド(笑)。ベースレストリオ編成のグラインドって好きなんです個人的に。企画趣旨に因んでヴォーカルの衣装がウィッチ感を醸し出しているのが実にかっこよかった。
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DepthのギターとドラムによるデュオBlackLabは東京初見参となる。期待度が高かったのか、演奏する前から物販のCD-Rが売り切れてたのは痛恨だったけども。ブラック・サバススタイルの正統派ドゥームながら、Depthでもそうなんだけどユウコさんのヴォーカルが良い。あと、リフもさることながらギターの単音で弾くちょっとしたフレーズがいいんですよね。トリでもないのにアンコールがかかったあたり、期待に十分応えたといえるんじゃないだろうか。
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この日唯一知らないバンドだったのがEvil Extasy。気風の良い感じの姐さんをヴォーカルに据えたジャパメタっぽい渋いバンド。
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最後のマグダラ呪念はトリオ編成のドゥームバンドだが、ヴォーカルが和の情念系というか、ある種のニューウェーブポジパンに通じるものがある。
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ということで、エクストリームミュージックと言われる音楽もヴォーカルがいいとひと味違うよなあ、というのを改めて感じる企画であった。

Chaotic Fiend
Sithter
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Wounds
Self Deconstruction
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何の因果でこうなった
マグダラ呪念
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7/9 SEX VIRGIN KILLER at 東高円寺二万電圧


実はけっこう活動歴の長いSVKだが、念願のファーストアルバム発売に続き、なにげに東京では初となるワンマンを敢行。そういえば彼らはかつて、ここ二万電圧の楽屋でメンバー全員で同時にドライヤーを使用してブレーカーが落ち、ライブの行われていたステージも含めて全部電源が落ちるという事態を引き起こしたことがあったと聞いたことがある。二万電圧とか言ってるくせに口ほどにもない店である(嘘ですよ)。
一曲目はドラムとベースだけの演奏にギターの閉じ込め氏がトラメガで叫ぶという変則的なスタート。たしか何かのカバー曲って言ってたはずなんだけどなんだったけな……(ソドム?)

2曲めでMASAが登場したあとはもういつもの如く、かっこいいかっこいい。ツインリードがばりばりだけどメタル過ぎず、パンクっぽいんだけどいわゆるメタルパンクというわけでもなく、ヴォーカルは甘い声なんだけどヴィジュアル系ともまた違うという、実はすごく変わったバンドなんじゃないかという気がします。つくづく。

フロアには黒パイプのメンバーをはじめ、彼らを昔から見てる面々が集まってきてるあたりも胸熱でありました。


VAZINISM (ヴァジニズム)
SEX VIRGIN KILLER (セックスヴァージンキラー)
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7/8(Sat) 712 day party at 新代田Fever

出演:少年ナイフ、Pats Pats
毎年7月恒例の少年ナイフ全国ツアー。ワンマンで行われることも多いのだが今年は各会場でオープニングアクトがつく形での開催。東京公演ではPats Patsが出演した。寡聞にして知らなかったのだけど、「ああ、この人たちナイフ好きなんだなあ」というのが伝わってくるあたりも好印象ないいバンドでした。

ナイフのほうはメンバー一新、リズム隊が一気に若返った形となる。ベーシストは産休中のりつこさん、アメリカ在住のあつこさんという二人の正式メンバーに加え、その二人が出られない時のために更にもう一人ベーシストがいるという、なんというか捕手を複数抱えた球団みたいな体制になっている。今回はその第3のベーシスト、なるさんが登板。

同じ曲をやっててもメンバーが変わるとノリががらっと変わるのがナイフの面白いところ。前の編成がわりとグルーヴ感のあるロックっぽいノリだったのに対し、今回はより直球勝負といいますか、パンクっぽい。ただしえつこさん時代みたいなポップパンクっぽい感じではなくてより重さもある、という感じでしょうか。かっこいいと思います! ちなみに今回は直子さんのギターがフライングV!さらにベースはリッケンと、楽器だけ見たらモーターヘッドかって感じだった。
バンド企画の尺が長いライブのときは、やっぱりレア曲がお楽しみなのだけど、今回は「カッパエキス」が楽しかったですねー。

アドベンチャーでぶっとばせ!
少年ナイフ
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【告知】8/5 junne + 内田静男、risaripa、大野雅彦 at Bar Isshee

今度の土曜、千駄木Bar Issheeにて即興のライブをやります。

8/5(土) 千駄木Bar Isshee
http://www.bloc.jp/barisshee/
19時オープン・19時半スタート
バーチャージ500円+1ドリンクオーダー+投げ銭
出演
・junne(g)+内田静男(b)
・risaripa(electronics)
・大野雅彦(g:solmania)

以前から一度一緒にやりたかった内田静男さんとのデュオ。
ぼくはこのところだいたい同じようなセッティングでやってたんだけど、今回はちょっと違う感じでやろうかと思っています。
対バンにソロ音源がめちゃくちゃ面白いrisaripaさん(GE666/sleeping beauty/slumber syndrome/ギ酸)、そしてSolmania大野さんのソロという東京ではなかなか見られないのもありますので是非!
投げ銭制なのでお金がない人も安心!もちろんお金のある人はがっつり出していただいて結構です!