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マリッジ・ストーリー

Netflixで鑑賞(妻が入会したのである。暇にあかせてひたすら「ハウス・オブ・カード」を1日6時間くらい見てたようだ)。
ネトフリオリジナル作品で、ローラ・ダーンがアカデミー助演女優賞を受賞している。これ、下馬評でも確実って言われてたやつだが、彼女に限らず役者がみんないい。まあ主演男優賞はホアキン・フェニックスの『ジョーカー』があったから仕方ないか。
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アダム・ドライバー演じる舞台演出家とスカーレット・ヨハンソン演じる女優の離婚の顛末を描いたコメディ。ニューヨークの小劇場で前衛的な作風で高く評価されている夫(舞台の様子もちょこっと出てくるのだが、いかにもで笑える)。ハリウッド女優だったのだが夫と出会い舞台女優に転身した妻。夫はハリウッドを馬鹿にしている。いっぽう妻はテレビドラマのオファーを受けハリウッド復帰のチャンスが来たと張り切っている。
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映画が始まった時点で二人は既に離婚を決めており、概ね条件も合意して円満離婚にいたるはずだったのだが、ローラ・ダーン演ずる辣腕弁護士が出てきて事態は一変、どんどん泥沼化してくのだった。この弁護士がまた、えげつないんだけど、おそらく本気でスカーレット・ヨハンソンのことを考えて真摯に対応してるのね。
アダム・ドライバー演じる演出家も、まあいかにもなアーティスト気質の人で、子供のことはちゃんと大切に思ってるんだろうけど、どうにもうまくない。そしてスカーレット・ヨハンソン演じる女優は、自分が出演することで夫の舞台に客が来るようになったという自負と、夫の舞台に出ることで女優としての評価が高まったという両面あること、気づけば夫ばかりが評価されるようになっていたことなどモヤモヤを抱えている。
あと、妻の母&妹がまた最高で、実家の場面は特に笑えた。
まあ、離婚って大変だな……というベタな感想が残りました。あと、数年前にちょっと弁護士に仕事を頼むようなことがあって(離婚じゃないよ!)、あのときは我々もちょっと頭に血が登ってたので、弁護士がわりと向こうの言いなりになって終わったのが不服だったんだけど、こうしてみると訴訟になったらどれだけ消耗したかという気にもなるので、ああやって裁判を回避してくれてよかったのかもしれない。