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2019/9/26 Flying Lotus at Studio Coast


一緒に来日したLOUIS COLEも観たかったんだけどそちらは間に合わず、フライローだけ観た。

公演タイトルに「3D」とついてるくらいで、入場時に3Dメガネが配られて、オーディエンスはそれを着用してライブを観ることになるのだが、そもそもぼくは会場入りが遅かったので&わりと客の入りもパンパンだったので、横の方から観る感じであまり映像は堪能できず。かといってライブ自体はほとんどパソコンのボタン押してあとは煽ってるだけって感じなので(ライブ感あったのはサンダーキャットが出てきたところくらいか)、これだったらIMAXシアターとかで座って観たほうがよかったのでは……というのが正直なところ。あ、映像自体はさすがにすごかったですが。

2020/2/15 「블루스 퀘스트 ーBlues Questー 2020」at 下北沢HALF

  • 出演
  • LIVE: シンムラテツヤ (ジョンとヨーコのロックバンド、現代の山火事), KΣITO, Blues Electronic Industries Inc.(ハ・ホンジン(From Korea) & Nishioka Diddley(DIDBURNS、The Poseidons、CHILDISH TONES)
  • DJ: 三代目DJひょっとこ, 坂田律子 (pagtas、fuelphonic、ヌケメバンドetc), OPAL7(ae黒いオパール、From大阪), D.J.G.O.

ヌーヌのケロさんが主催する「未来のブルース」イベント。会場につくつシンムラテツヤが演奏中。エレキギターの弾き語りで、ブルースナンバーもあればシューゲイザー的なサイケナンバーもあり、最後はルーパーを使ったドローン。面白い、というか参考になった。

DJとライブアクトが交互に登場する形で進行しているようで、DJもしっかり時間が取られている。いわゆる「転換DJ」ではなくちゃんとDJも演者として出ている形。

すごい早業でサンプラーを叩きまくるKΣITO

この日のメインアクトである「Blues Electronic Industires Inc.」という日韓ユニットは韓国のブルース・ギタリスのハ・ホンジンと、ゲームボーイなどで打ち込んだトラックを繰り出すNishioka Diddleyのデュオ。チップチューン的なピコピコした音にギターを乗せてマディ・ウォーターズとかやるの。すごい面白かった! ハ・ホンジンのCDも購入。

坂田律子さんの相変わらず最高なDJの途中で辞去。

2020/3/21(土)

8時過ぎに起床。10時間くらい寝てしまった……。朝食も終わってたのでひとまず風呂。朝から空いてるサウナで3セットキメられるのが、宿泊のいいところだ。癖になるかも。
10時にチェックアウト。行きたいカレー屋が11時半開店なので、それまでガストで読書しつつ時間をつぶす。『スタン・リーとの仕事』読了。しかしこの『The Reflection』というアニメはどこで見れるのか…?

時間になったのでカレー屋に向かう。ガストから10分くらい歩いたところにあるのだが、着いたらけっこうな行列。せっかく来たのだから並んでもよかったのだが、折悪しく便意に襲われており、これは持ち堪えられないなと判断して断念。隣りにあるファミレス的ステーキ屋へ。200g単品(ご飯・パン無し)&グラスワイン。まあ普通。

所沢駅に戻り、渋谷へ。そうか、西武池袋線副都心線直通で一本で行けちゃうのか。自宅からの乗り換えの多さとは正反対の便利さだ。適度に時間がかかるので「車中読書を楽しむ旅」にもよい。アラン・ムーアの『Vフォー・ヴェンデッタ』読み始める。絵柄による独特な読みづらさ(というか、登場人物の顔が見分けつきにくい)はあるものの、やはりおそろしく面白い。

渋谷に到着してLOFT9へ。とみさわさん主催の「古本ゲリラ」に顔を出す。とりあえずお目当てだったのはばるぼらさん出店のDOLLバックナンバー。既に売れちゃってたものもあったが、一冊買えた。出店者の面々と雑談しつつ、軽く飲んで辞去。
https://www.instagram.com/p/B-CwgRnDHr2/
#古本ゲリラ での収穫


溜池山王へ向かう。電車を降りたところで、保険証が財布に入ってないことに気づき、自宅に戻ることに(健保組合のやってるレストランで夕食なのだ)。保険証を回収して再度赤坂へ向かう。山王の健保施設にある、木都里亭という和食のお店で妻とふぐ料理のコースをいただいた。ふぐって食べたことなかったんだけど、旨いのね!
煮こごり

お酒は景虎をいただく

ふぐさし

鍋の準備にかかってもらう


鍋ができる前に唐揚げ

鍋ができあがると、ちゃんとよそってくれるのです

雑炊も作ってくれる


デザートまでひとつひとつ、どれも美味かった

日本酒も種類豊富(しかも安い!)なので、次は親も連れてきたいところ

帰宅してU-NEXTで神代辰巳『嗚呼!女たち 猥歌』。内田裕也映画のなかでも、彼のステージを収めた貴重な映画である。内田裕也演じる主人公は相当なクズなのだが、それを支える安岡力也のマネージャーが実に健気で泣ける。

2020/3/20(金・祝)

U-NEXTで神代辰巳の『悶絶!どんでん返し』を観る。谷ナオミの衣装がすごくいい。イライザ女王様とかああいうの似合いそう。

週末小旅行(車中読書&サウナを楽しむ旅)ということで、所沢へ。先日某所でいただいた優待券を使って所沢駅前のカプセルホテル「BED & SPA」に宿泊することに。京王線南武線武蔵野線西武池袋線と、1時間弱のあいだにけっこう乗り換えがあったので「車中読書」をじっくり楽しむには至らず。
ともあれ16時半頃に到着、チェックインしてひとまず入浴。

ちょうどタイミングよく、17時からのロウリュを体験。

スチームサウナとケロサウナの2つのサウナ室があり。ケロというのは木材の種類なのだがたいへん希少なものとのこと。かるまるにもありましたね。ケロサウナのほうはややぬるめながら、ちょっと薄暗くていい雰囲気。スチームサウナのほうはセルフロウリュ(ビヒタ)があり、人がいない時に試してみたら結構熱くなる。水風呂がかなりキンキンに冷た(13~14度)くてあまりゆっくり入れないのだが、その代わりというか露天に23度くらいのぬる湯がある。これは湯船のなかにととのい椅子が豪快にブチ込んであって、寝湯的にゆっくり浸かることが可能。サウナ→水風呂→寝湯というのが推奨コースらしいんだけど、個人的にはぬる湯はいまひとつピンと来なかったかな。

このホテル、鉄推しのあるようで鉄道模型コーナーなんかも、

ビール一杯飲んで休憩してたら思いっきり寝落ちしてしまうが、8時頃に改めて街へ繰り出す。

まずはプロペ通りという繁華街を抜けた先にあるブックオフへ。

アメコミの在庫をチェックしてから音楽書のほうを覗いたら、わりと探したヒデの写真集およびロッキング・オンのB-T本を発見。かさばるけど、ここは買わないわけにはいくまい。
https://www.instagram.com/p/B-CwkVajsZx/
所沢のブックオフでの収穫

ホクホクしつつ、パリッコさんが紹介していた百味で呑む。刺身、穴子の天ぷら、鰻肝の串焼きなど。酒はチューハイからの浦霞。品数豊富なので、ここは3~4人でまた来たいなあ。


9時半くらいにホテルに戻り、タブレットで映画でも観ようと思ってたのだけれど、カプセルで横になったらそのまま寝ちゃって朝まで。

ブリッジ・オブ・スパイ

スピルバーグにはざっくり言ってエンタメ路線と真面目路線があるというのはよく言われている。前者は『ジョーズ』とか『ジュラシック・パーク』とか、後者は『シンドラーのリスト』とか。で、本作はその真面目路線の代表的な作品。
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冷戦下、一人のソ連スパイがアメリカで逮捕され、裁判にかけられることになる。このスパイの弁護を担当することになるのがトム・ハンクス演じる弁護士
。普段は保険関係を専門としており、腕利きのネゴシエイターであることが登場早々に示される。
冷戦の緊張がピークにあるような時期ということもあり、世論はスパイを死刑にしろとの声一色。スパイの弁護をするというだけで弁護士の家に銃弾が撃ち込まれるくらいのヒートぶりである。
判事も「こんな裁判は形だけだ。死刑に決まってる」と言い、CIAが「被告から聞いた情報を教えろ」と接近してくるが、この弁護士は信念を曲げない人なので、捜査の不備を指摘して徹底的に弁護するし、守秘義務があるので情報提供も断固拒否する。彼の信念とは、「法律」。アメリカという移民国家を成り立たせているのは法律にほかならない。法のもとでは平等。法律をないがしろにしては国が成り立たない、という考えだ。

「いつかアメリカのスパイがソ連に捕まった時に捕虜交換に使える」と主張して、裁判では死刑の回避を勝ち取る。その言い分には当初みな懐疑的だったのだが、直後に本当にアメリカのスパイが捕まってしまい、今度は弁護士が捕虜交換の交渉の場に立つことになる。国としてはスパイの存在は認められないので公のバックアップはほとんど無しという状況のなか、彼は東ベルリンに乗り込んでいき、再度タフなネゴシエイターぶりを発揮していく……。

テーマといい、重厚で緊張感あふれる演出といい、そんななかにもちょこっとユーモアも交えてたりと、とにかくすごくよくできた映画である。役者もいい。特にソ連スパイの飄々とした中にだんだん人間味が見えてくる感じとか、CIAのセコい悪役さ加減とか。非の打ち所がないと言ってもいい。なのだが、そこが退屈にも思える。贅沢な話ではあるんだけど、個人的には「なんだこりゃ!」っていう要素がほしいんですよね。言いがかりに近い感想だと我ながら思うけども。

2020/3/13(金)

ちょっと前からGoogleフォトの貼り付けができなくなってて不便でしかたがない。早く復活してくれないかな。

夏前くらいに出すことになりそうな翻訳書の訳者さんから電話がかかってくる。訳はもうほとんどできてるので見直しに2週間くらいもらえればいいとのこと。ありがたいな。ジョーン・ジェットの話で軽く盛り上がった。最後に来日したときに見に行ったのだけれど、あれは実に素晴らしかったんだよね。ベースはサム・ヤッファ、オープニングアクトギターウルフ。セイジさんが開口一番「こんな幸せ、なかなかないぜ!」と叫んだのも印象的だった。また来てくれないかなあ。→と思ったら、2018年に来てた模様……。

ゴリラスロウ先生のウェブ連載漫画「ツインズシング」、第三話が公開された。前回も「四谷アウトブレイカー」というライブハウスが名前だけ出てきたのだけれど、今回はついにその四谷アウトブレイカーを舞台に、「左藤店長」が登場! 超似てる&かっこいい!!!!! しかし、この回に出てくる「上手くなるのが怖い(→「超下手だけど勢いだけはあるバンド」だったのが、単なる「下手めの普通なバンド」になってしまうという怖れ)」の感覚は、大甲子園のメンバーとしてはたいへんによくわかる。というか、結局そこと折り合いがつかずじまいだったような気がする。メンバー間でもそこはコンセンサスがとれないままだったような。

www.comic-medu.com


仕事の後、渋谷駅であずさの切符を発券してから下北沢HALFで行われているDJイベントに顔を出す。ちょうど、ニイマリコさんが終わりかけくらいのタイミングだった。
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その後が小川直人さんのDJで、ニューウェーヴ/インダストリアル系のレコードに小さなシンセでの演奏をかぶせていくスタイルが超かっこいい。小川さんが終わったら帰るつもりでいたのだけれど、楽しかったのでけっきょくその後も終わりまでいてしまった。けっこう呑んじゃったなー。
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やくざ観音 情女(いろ)仁義

神代辰巳は基本的にオリジナル脚本で撮るひとのようで、『映画監督 神代辰巳』の中でも人の脚本による今作は自身の評価は低いようなのだが、これがどうしてなかなか変な映画で面白い。
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死にかけた女の腹から旅の僧に取り出されて寺に預けられ、僧侶になるべく育った若者。ある時、ヤクザに追われる女性を助け、彼女を抱くのだが、実は彼女は異母兄妹だと発覚。父親はヤクザの親分なのだが、青年は妹に執着し、寺を出て悪の道に入る。やがて敵対するヤクザ(冒頭で妹を誘拐しようとしていた組)から、父親の殺害を依頼され……。

生真面目に寺の便所の汲み取りをしている青年僧から極悪なヤクザものへの転身(いきなり背中にものすごい刺青を入れる)がものすごい。随所で登場するえげつないスプラッタシーンがなど、自分の脚本じゃないからフザケて悪ノリしてたんだろうかというくらい細部がどうにも変な映画だった。

ていうか、最近気づいたのだけど、U-NEXTのロマンポルノがほとんど「2020年3月31日 23:59まで配信」となってるので、それまでになるべくたくさん観たい。ペース上げていこうとは思うんだけど、それにしても限度というものがあるので優先順位を考えないと……