2020/2/16 『音と光』at 吉祥寺GOK Sound
福岡のサイケデリック・ロック・バンド、蝉が東京でライブをやるというレアな催しがあったので馳せ参じた。会場はレコーディングスタジオである吉祥寺のGOK Sound。個人的には大友さんの諸作品のイメージが強い。むかーし、ここでチェコのネズダリがライブレコーディングをやった時に来て以来かな(そういえばあれは結局リリースされなかったな……)。スタジオライブとはいってもレコーディングスタジオだからか、音もよかったように思う。
トップの冷牟田敬bandは、なんというかソニック・ユースがもっとシューゲイザーよりになった感じかな。ギターがいい音。
続くsosite はドラムと女性G/Voの二人編成で、はかなげな歌声のシューゲイザー。ずっとふたりで活動してきたのだが、なんと今度ベースが入ると発表された。
主催のほたるたちは初めて観るのだが、穂高亜希子をB/Voに擁するトリオ編成。こちらもシューゲイザーぽいんだけど、歌はsositeとは対象的に熱い。
とまあ、ここまで全体にシューゲイザー的ながらもそれぞれに個性のあるバンドが続いたあとに、いよいよ蝉。セッティングから徐々にシームレスに演奏が始まるスタイルは変わらず。昔見たときと違うのはキーボードがいることなのだけど、これがまあ実に暴力的な電子音でめちゃくちゃかっこいい。即興ではあるが構築感があり、AMT河端さんなんか言うところの「Instant Composing」に近いというか、完全にロック。また観たいけど、次はいつになることか。