恐怖の報酬
ちょっと前にリバイバル公開されていたときにすごく気になってたけど結局見に行きそびれていた一本なのだが、これはやっぱ劇場で観たかったなあ。
様々な事情から国を追われ、南米に逃げてきた男たち。彼らが住む村から300キロ離れた油田がテロに遭い、大きな火災が起きる。ダイナマイトを爆発させて、その爆風で消し止めようということになるのだが、そのダイナマイトは古くてニトログリセリンが液漏れしており、振動を与えると大爆発が起こるためヘリでは運べない。多額の報酬を目当てに、男たちは2台に分かれてトラックでこの危険な運搬を引き受けた。
爆発シーンをはじめ、崖や切れかかった吊橋といったトラックが通る危険きわまりない道のハラハラする描写など、いずれも「手に汗握る」とはまさにこのこと。CG以前の映画はやはり気合が違う。
また、冒頭で男たちの「様々な事情」が描かれるのがちょっとかったるく感じたのだが、後半になるとそれが効いてくる。ほろ苦いラストまで含めて、公開当時興行的に失敗したとはちょっと信じられない傑作だった。どこかの名画座でかかることがあったらぜひ足を運びたい。