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アラン・ドロンのゾロ

アラン・ドロンが怪傑ゾロに扮したアクション・コメディ。ドロンというと『サムライ』とかのイメージが強いので、こんな軽薄な映画にも出てたのかっていうのがまずは驚きだった。
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フランスの植民地であるアフリカ北部の国を舞台としたイタリア映画で全編英語(これはたぶん吹き替え)というある意味国際的な作品なのだが、それに加えて全体的に香港映画からの影響が感じられるのが興味深い。特に市場でのアクションシーンは完全にジャッキー映画のノリなのだが、これ自体はジャッキーよりも前に作られているので、おそらくジャッキー以前の香港映画に影響を受けているのだと思う。
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思えばブルース・ウェインが両親を殺されたのは『怪傑ゾロ』の映画を観に行った帰りだったわけで、バットマン像にはゾロが影を落としているわけなのだが、この映画自体は70年代の作品なのでもちろんオリジナルのバットマンが観に行ったものとは違うはずだが(たぶん1920年のやつですね)、本作は60年代のテレビ版バットマンWOWOW広川太一郎がノリノリで声をあててたやつ)のノリに近いかも。
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何より、こんな映画でもドロンは完璧にかっこいいところがさすがである。