2020年9月に見た映画
やたらと西部劇を観ていた月。以下すべてBS2の録画。
拳銃王
かつては名うてのガンマンだった主人公。その過去ゆえに、彼を倒して名をあげようという若いガンマンたちに常に狙われる。最後の苦さも含めて実に渋い。こういうのは好き。
ぼくらの7日間戦争
リアルタイムでリアル中2時代に観て以来の再見。こっちもいい年なので、こういう話ってむしろ大人の側に感情移入しちゃいがちな今日このごろなのだけど、これについては教師陣がひどすぎるので普通に痛快だった。しかしこういう理不尽な校則って、校門圧死事件とかがあってその後途絶えたのかと思ってたのだが、昨今のいわゆる「ブラック校則」の話などを見聞きすると全然みたいですね。まあ基本的には初期の宮沢りえの神がかった可愛さを楽しむ映画か。
アパッチの怒り
ロック・ハドソンがアパッチの酋長を演じる西部劇。昔の西部劇はインディアン(ネイティヴアメリカン)役も白人が顔を茶色く塗って演じてたりするんだな。マイノリティの役は演じる役者もマイノリティであるべき(たとえば盲人の役は盲人の役者、ゲイの役はゲイの役者が)、という議論が雇用創出の観点から最近出ていて、それはそれであんまり行き過ぎてもどうなのかなという気がするのだが、とはいえこういう映画を見ると、ミンストレル・ショーと同じじゃないのかという気にもなる。
タイトルから、虐げられたアパッチの怒りが最後に爆発して白人たちに大逆襲!みたいな話かと思ったのだがさにあらず。むしろ白人たちとの対立を避け、居留地の秩序を守ろうする酋長の苦悩を描いた作品で、なんか結局白人に都合のいい話なんじゃないのかなとモヤモヤが残った。
さすらいのカウボーイ
タイトルとは裏腹に、さすらいを辞める話だったので驚く。監督・主演ピーター・フォンダ。やはりニューシネマ以降の西部劇は面白い
リオ・ブラボー
ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演。名前だけは知ってたが初見。『真昼の決闘』へのアンチテーゼだそうなのだが、あちらが「ヒーローの弱さ」を描いたところが新しかったのに対してそのへんを能天気にしちゃった感があってあまり好きにはなれなかったかな。
荒野の七人
『七人の侍』のマカロニリメイク。途中までは思いのほかちゃんと『七人の侍』してるなと思いつつ、ラスト含めてけっこう肝心なところが変えられていて、いい悪いというよりはイタリアとの価値観の違いみたいなものを感じた。
エル・ドラド
こちらもホークス&ウェインの西部劇だが、『リオ・ブラボー』よりだいぶ複雑な話になっている。59年と66年の違いということかな。ロバート・ミッチャムがいい。
何がジェーンに起ったか?
ロバート・アルドリッチのサイコ・サスペンス。子役として脚光浴びながら事故で歩くことのできなくなった妹。それと入れ替わるようにスターになった妹も介護のために表舞台を退く。妹を演じるベティ・デイヴィスの狂気の演技がものすごい。
エイリアン2
エイリアンは第一作は何度か観てるのだが2以降はスルーしてたので初見。意外と面白かった。「3」も見たほうがいいんだろうか……