2020年11月前半に見た映画

夕日の挽歌

年の離れた二人のカウボーイの逃走劇。わりと悲劇的な話ではあるんだが、ところどころに妙なほのぼのシーンが入るのが味。このへんは監督のブレイク・エドワーズ（『ピンクの豹』など）のテイストなんだろうか。

十三人の刺客

先日観た『大殺陣』の前年、63年作。極悪な藩主を狙う13人の侍。敵を罠に誘い込んで展開される殺陣の迫力は『大殺陣』にも負けず劣らず。片岡千恵蔵はじめ豪華キャストだが、中でも西村晃のかっこよさが光る。

荒野の決闘

ジョン・フォードによるいわゆるOK牧場の決闘もの。短い尺でタイトにまとめたさすがの一本。実話とはけっこう変えてあるようだ。蓮實読者ならもちろんこの写真のハンカチに目が行きますよね

昼下がりの情事

ビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーンとゲーリー・クーパー主演のロマンティック・コメディ。まあ適度に小粋に楽しい映画なんだけど、それでいいの？という後味

太陽の中の対決

ポール・ニューマンがアパッチに育てられた白人を演じる西部劇。エルモア・レナード原作。やっぱニューシネマ以降の西部劇らしい批評精神のある良作。なのだが、原作を読んだらそっちのほうが全然よかった……改変箇所がいちいち蛇足。