NOIZ NOIZ NOIZ

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映画

さすらいの一匹狼

テレビ録画で鑑賞、1966年のマカロニ・ウェスタン。とりあえず主題歌がかっこいい。あとはまあまあって感じかな……。 主人公はタイトルどおりさすらいの一匹狼な賞金稼ぎ。ギャングが強盗をするのを泳がせておき、追跡していって退治する(しかも遠くから狙撃…

団鬼六 女教師縄地獄

タイトルからも明らかなようにSMもののロマンポルノ。西村昭五郎監督作。 レイプ→脅迫→監禁→緊縛→調教みたいな感じでストーリーは凡庸なんだが、珍しくわりとしっかりエロいと思ったのは、ぼくが観てるロマンポルノが偏ってるのだろうか。 唐突なラストでび…

(秘)極楽紅弁天

曽根中生のロマンポルノ時代劇。乞食長屋みたいなところに住む女と出会い、彼女のために仕官の道を捨てた侍の話なのだが、まあとりあえずこの乞食長屋の面々が強烈。冒頭で、呉服屋に金をせびりに集団で押しかけるシーンでいきなり強烈なインパクトがある。 …

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

『初恋』と同日、3/22にTOHOシネマズ新宿で鑑賞。これが現時点で最後に映画館で観た映画である。映画館にもライブハウスにも次に行けるのはいつの日になることだろうか。その頃にはどこが残ってるんだろうか……さておき、前作というか『スーサイド・スクワッ…

初恋

以前は三池崇史映画といえば欠かさず観てたのだけれど、けっこうなご無沙汰で久々に新作を劇場で。『極道大戦争』以来かな。バルト9で鑑賞。 小さいシアターだったので前の方の席を取ったのだがこれが大ハズレ。すごい急角度で下から見上げる形になってしま…

嗚呼!おんなたち 猥歌

神代辰巳監督・内田裕也主演のロマンポルノ。冒頭でいきなりアナーキーのライブが出てくるのでアガる。 内田裕也演じる売れないロックシンガーは安岡力也演じるマネージャーとともに新曲のキャンペーン中。力也はがんばって営業の仕事を取ってくるが、酔客か…

悶絶!!どんでん返し

神代辰巳のロマンポルノ喜劇。 主人公は若手エリートサラリーマン。親のコネで大企業に入社し、将来は約束されている。 ある日、上司に連れられていった店で谷ナオミ演じるホステスと出会い、そのまま泥酔(したフリ?)をして家に転がり込む。するとそこに…

修道女 濡れ縄ざんげ

『血とエロスはいとこ同士』によれば海外のマニアの間でも人気というロマンポルノ。あ、いまさらですけどこのブログで映画の感想を書くときはわりとネタバレも平気でやりますので(自分用のメモの要素が強いので)、そのつもりでお願いしますね。 主人公は結…

くノ一淫法 百花卍がらみ

風太郎的なエロ忍者映画なのだが、これがまあすごい。とにかくなにがなんだかさっぱりわからない。 ある藩の存続をめぐって公儀の伊賀忍者と滅亡寸前の風魔忍者が戦うというのがまあ大筋で、のだけれど、いろいろと奇想天外なエロ忍法=淫法を駆使した戦いが…

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ

間寛平のヒット曲を映画化した、パチンコもののロマンポルノ。 童貞の若手釘師と、プレイボーイのパチプロ見習いの話。この二人、ライバル関係にあるのだが、パチプロ見習いはまったく勝負に勝てずにいる。そんな中、釘師に莫大な遺産相続の話が転がり込んで…

黒薔薇昇天

神代辰巳監督、岸田森主演のロマンポルノ。なぜか吸血鬼ものだと思いこんでいたのだが全然違った(なぜかというか、まあ岸田森だからですね)岸田森が演ずるのはブルーフィルムの監督。谷ナオミ演ずる上流階級の夫人に目を留め、なんとか自分のブルーフィル…

家族を想うとき

『ダニエル・ブレイク』をU-NEXTで鑑賞した直後に映画館で鑑賞。これもまたつらい……むしろもっとつらい…… 主人公の中年男性が仕事にありつくところから始まる。宅配の配送で、個人事業主として配送業者と契約するという形態。最初に配送用の車を買うことを薦…

わたしは、ダニエル・ブレイク

見終わって一言、「つらい……」。 英国がほこる社会派映画の名匠ケン・ローチの前作であり、カンヌ映画祭のパルムドール受賞作。もともとこれを撮って引退すると言ってたのだが、社会状況を見て我慢できなくなり引退を撤回して撮影したのがこの次の最新作『家…

タバコ・ロード

名匠ジョン・フォードの作ながら、『ブリッジ・オブ・スパイ』とは正反対のぶっ飛んだ映画。なにしろほとんどバカと狂人しか出てこない。 junne.hatenablog.com 西部劇ではなく、田舎の貧乏白人、いわゆるヒルビリー的な人々を描いている。主人公の老夫婦(…

ブリッジ・オブ・スパイ

スピルバーグにはざっくり言ってエンタメ路線と真面目路線があるというのはよく言われている。前者は『ジョーズ』とか『ジュラシック・パーク』とか、後者は『シンドラーのリスト』とか。で、本作はその真面目路線の代表的な作品。 冷戦下、一人のソ連スパイ…

やくざ観音 情女(いろ)仁義

神代辰巳は基本的にオリジナル脚本で撮るひとのようで、『映画監督 神代辰巳』の中でも人の脚本による今作は自身の評価は低いようなのだが、これがどうしてなかなか変な映画で面白い。 死にかけた女の腹から旅の僧に取り出されて寺に預けられ、僧侶になるべ…

バベル

TV録画してあったもの。BSで放映される映画を、あまり考えずに適当に録画して、忘れた頃に見るというのをやっている。自分で選んで観ているのではない、というのがポイントで、何か偶然の出会いみたいなものを期待しているのだ。 ということで前情報ほぼゼロ…

『サムライ』

アラン・ドロン主演、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の犯罪映画。アラン・ドロン演じる殺し屋は、愛人との口裏合わせでアリバイ工作をして仕事に及ぶのだが、ジャズ・クラブでの仕事の際に女性ピアニストに顔を見られてしまう。警察に追求される一方、殺…

フレンチ・コネクション2

ジーン・ハックマン演じる刑事ものの続編。 第一弾では、フランスからの麻薬密売組織を追い詰めるも、けっきょく逃げられてしまったわけだが、今回はリベンジとしてフランスに乗り込んで組織の黒幕を追い詰めようとするという話。しかしながら、よそ者の上に…

スタンド・バイ・ミー

誰もが知ってる名作でも実は観てない映画というのがけっこうあって、BSなどで放映されるのをきっかけに観てみる機会というのがちょくちょくある。ちょっと前だと初めて『E.T.』を観たのだが、やっぱりいい映画だったなあ。 というような感じで、やはりBSで放…

キャッツ

今日の現場正直なところもとになった舞台には特に興味ないし、スルーかなと思ってたのだが、欧米でのほとんど大喜利状態な酷評に加えて柳下さんのレビュー(朝日新聞&映画秘宝)を読んで、これは観といたほうがいいんじゃないかという気になったのだった。…

四畳半襖の裏張り しのび肌

昨年末に編集した本および昨年発売された大著に触発されて年末くらいからU-NEXTで神代辰巳の作品を観ている。恥ずかしながらこれまで全然観てこなかったのだが(というかロマンポルノ自体ほとんど観てなかったのだが)、これがまあさすがにいちいち面白い。 …

アパッチ

バート・ランカスター主演、ロバート・アルドリッチ監督による1954年の西部劇。 白人たちとの戦いの末、降伏したジェロニモ率いるアパッチ族。フロリダへと移送される間に、アパッチの青年マサイ(バーと・ランカスター)は脱走に成功。居留地に帰還するが、…

『シチズン・ドッグ』

相当変な映画だった。 「珠玉のアジアン・ライブラリー」というDVDシリーズのひとつで、タイ映画を2本収録したもののうちの一本 大狗民CITIZEN DOG (English Subtitle) - YouTube 「田舎育ちの純朴な青年が都会に出てきて」という、よくある設定の映画なのだ…

『ナンナーク』

前に『愛しのゴースト』という映画について書いた際に「タイ映画市場最大のヒット作」「これがそんな歴史的大ヒットというのはにわかに信じ難い」等々書いたのだけど、完全な勘違い。この『ナーン・ナーク』こそがタイ映画界に新潮流を巻き起こした大ヒット…

9/2 『バンコクナイツ』クランクイン直前スペシャルイベント 爆音『サウダーヂ』&<モーラム!〜Isan Base Culture〜>

■『サウダージ』『国道20号線』の空族がいよいよ新作『バンコクナイツ』の撮影に入る。ということでその前哨戦的なイベントが渋谷WWWにて。ちょうどぼくは今月バンコクに行く予定なのでタイミング完璧!と思って観に行きました。映像制作集団 空族www.kuzoku…

レッドイーグル

■タイのヒーローアクションもの。横分けちょびヒゲで「仮面の忍者赤影」みたいなマスクをした主人公が法で裁けぬ悪を成敗する。 原発開発計画をめぐる政府の陰謀(製作時期を考えてもポスト311って感じはしますな)、そしてタイの裏社会を牛耳る悪の秘密組織…

愛しのゴースト

日本でいうと「東海道四谷怪談」にあたるのだろうか、タイの国民的怪談「メー・ナーク・プラカノン」という幽霊話を映画化したもの。映画「愛しのゴースト」予告編公開 「アナ雪」押さえ、タイで歴代興行収入1位に - YouTubeもともとタイでは幾度となく映画…